- 8月7日より、東京都内のアパホテル(シングルルーム限定)で、1泊税込3,500円で泊まれるキャンペーン(第2弾)が始まっています。
- せっかくの機会なので、アパホテルさんについていろいろ調べてみたところ、かなりユニークなホテルであることが分かりました。
まずは、都内限定の「負けるな!キャンペーン」について
今回の「負けるな!キャンペーン」の期間は9月30日までですが、期間内に国の“Go Toトラベルキャンペーン”の東京除外が解除されたら、その時点でキャンペーンは終了されるそうです。
つまり、税金を使って行なうキャンペーンにも関わらず、Go Toから除外されてしまった都民に対する「温情措置」とも考えられるわけでして、実に粋な計らいだと思います。
(もちろん商売ですから、同時にそろばんも弾いているでしょうけど、だとしてもなかなかできることではないと思います)
どうせ泊まるなら、どこのアパホテルがいいか?
私が一番泊まってみたいのは、大浴場が充実している「アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張」なのですが、残念ながらここの所在地は千葉県なのでキャンペーンの適用外になっています。
であれば、東京都のホテル一覧ページから「大浴場あり」にチェックを入れ、その中から立地や客室設備などを比較して気に入ったホテルに泊まるのがよろしいかと思います。
私もそれを実践してみたのですが、今回キャンペーン対象となっているシングルルームの広さは、アパホテルさんの場合、ほぼ押し並べて11平米となっており、「どうせならシングルルームが少しでも広いホテルに泊まってやるぞ」という努力は徒労に終わりました。
11平米は「狭い」のか「狭くない」のか?
「いま自分の住んでる家が◯◯平米だろ? ってことは、その何分の1しかないってことかぁ。うーん、我が家のバスタブとは比べ物にならない大きな風呂に浸かってくつろげるとしても、風呂から戻って11平米じゃぁ、ちょっとなぁ」と躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アパホテルさんに言わせれば、「客室は狭いのではなく、敢えてコンパクトに設計して、炭酸ガスの排出量を抑えている」のだそうです。
他にも「お湯がムダになりにくいオリジナル卵型浴槽」を開発し、さらに定量止水栓の導入などによって「一般的な都市ホテルに比べ、1室あたりの炭酸ガス排出量を3分の1に抑えることが可能」になっているんだとか。↓
「ものは言いよう」という気もしますが、視点を変えれば「アパなら、どの都市にあるホテルでも同じ広さだし、ベッド周りのスイッチ類や水回りが共通化されていて、あちこちに泊まれば泊まるほど使い慣れてくるから便利」だとも言えるでしょう。
「コンパクトはエコなのだ」と言われてしまうと、なかなか抗いにくいものがありますよね。
(広い部屋がいいなら、素直に他のホテルにすればいいだけですし)
「11平米で3,500円」は安いのか?
例えば、私が調べた範囲で「最も都心にあって“大浴場付き”のアパ」は、アパホテルプライド〈国会議事堂前〉ですが、こちらの通常料金は「スタンダードルーム(1名利用)で20,000円〜」となっております。
さらに、アパグループ代表である元谷外志雄さんへのインタビュー記事(2015年当時)によると、「時期によって需要が変動する際には販売価格を上げ下げする裁量を各支配人に与えている。上げる場合の上限は正規料金の1.8倍と決めている」とのこと。
ということはつまり「国会議事堂前」の場合、11平米のスタンダードルームが最高で36,000円まで跳ね上がるわけです。
そんなポテンシャルを秘めた部屋に「わずか3,500円で泊まって、大浴場で足を伸ばして湯船に浸かれる」のですから、これはもう“超格安”と言っていいんじゃないかと思います。
「新型コロナの無症状者・軽症者」の受け入れに前向きなアパ。
アパホテルは、コロナ禍という“国難”に当たり、「陽性だけど無症状もしくは軽症」な方々が宿泊療養する施設として、全国各地で一棟借り上げの要請に応じています。(最新の借り上げ状況はこちら。↓)
東京都からの要請に応じたのが最初だったように記憶していますが、その時にアパホテル社長の元谷芙美子さんがテレビの取材に対して「二つ返事で求めに応じた」という趣旨のことをおっしゃっておりました。
当然、有償契約なんでしょうけれど、風評などを含めたリスクを総合的に勘案すれば、そんじょそこらのホテル経営者に真似できることではないと思います。
グループ代表・元谷外志雄さんの“積極的な”情報発信。
元谷さんは、主に近現代に関する歴史観について積極的な発言・発信をしていらっしゃって、勝兵塾という私塾も開設しています。
また、数年前には「ホテルの客室に、元谷さんが藤誠志のペンネームで執筆した“南京事件を否定する内容を含んだ書籍”を備え付けている」ことが国際問題化したこともあります。
インバウンドという名の中国人旅行客の需要を失いかねないばかりか、国内外から一定数の反発を呼ぶことも当然あり得ますから、ホテル業としてはリスキーな行為とも言えるでしょう。
ただ、これまた一定数の支持層もいるはずですし、もしかすると「宿泊客を合法的に選別するためのマーケティング施策なのかも」という気もしますけれど、まだアパホテルに泊まったことも著書を読んだこともない私としては、これ以上の詮索は控えておきます。
まとめ
このように、いろいろな話題を提供してくれるアパホテルさんではありますが、いまや日本のビジネスホテルのメインプレイヤーであることに変わりはありませんし、やがて私自身も「たった11平米だけど、大浴場はあるし、どこをとっても清潔だし、寝ながらあらゆるスイッチング操作もできるし、スタッフさんが部屋の掃除やリネン交換までしてくれるんだから、これでずっと3,500円ならば、いっそのことアパホテルに移住したい」などと考え出すかもしれません。
昔から「ホテルで暮らす」みたいな特集記事が載った雑誌が大好きでしたから、たとえ11平米でもアパホテルさんなら妥協できるような気もします。
※とはいえ、こんな低価格キャンペーンが必要になるような事態が1日も早く収束してくれることを祈ります。
Link(関連サイト)
アパホテル公式サイト。↓
アパグループ公式サイト。↓
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