音楽ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を見てきた。

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音楽ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を見てきた。
  • 「CITY POP」の総本山として近年再注目をあつめているレコーティングスタジオ・音響ハウスにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を見てきました。
  • 「素敵な職場だなぁ」という感想とともに、実にほのぼのとした気分に浸れる映画でした。

When(鑑賞時期)

2020年・12月某日。

Where(鑑賞場所)

私の行きつけになりつつある、渋谷・ユーロスペースで見てきました。↓
(過去にここで見た映画の鑑賞記はこちらこちらこちら

Outline(概略)

本作オフィシャルサイトから転載します。↓

世界一著名なレコーディングスタジオであるアビー・ロード・スタジオ、ローリング・ストーンズが愛したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ、QUEENの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』にも登場したロックフィールド・スタジオ。ミュージシャンとレコーディグスタジオは密接な関係にある。レコーディングスタジオこそ、のちに語り継がれる名曲や名盤を生み出す誕生の場。そこには音楽を通した人と人とのコミュニケーションがあり、もの作りの醍醐味がある。

『音響ハウス Melody-Go-Round』は、「CITY-POP」の総本山として近年再注目を集めているレコーディングスタジオ・音響ハウスにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。
音響ハウスは1974年12月に東京・銀座に設立され、昨年創立45周年を迎えた。本作で音響ハウスとの出会いや思い入れ、楽曲の誕生秘話を語るのはYMO時代からこのスタジオで試行錯誤を繰り返してきた坂本龍一をはじめ、松任谷由実、松任谷正隆、佐野元春、綾戸智恵、矢野顕子、鈴木慶一、デイヴィッド・リー・ロス(ヴァン・ヘイレン)ら多彩な顔触れ。さらに当時のプロデューサーやエンジニアにもカメラが向けられ、1970年から1980年代にかけて勃興した音楽ジャンル「CITY-POP」がどのように形作られたのかにも迫る。 なかでも制作秘話とともに紹介される忌野清志郎と坂本龍一がコラボした「い・け・な・いルージュマジック」は必聴だ。

音響ハウスの歴史と日本の音楽史に与えた影響を俯瞰するだけでは終わらない。ギタリストの佐橋佳幸とレコーディングエンジニアの飯尾芳史が発起人となり、大貫妙子、葉加瀬太郎、井上鑑、高橋幸宏らゆかりのミュージシャンによるコラボ新曲「Melody-Go-Round」のレコーディングにも密着。若干13歳の期待の女性シンガー・HANAが楽曲に歌声を吹き込んだとき、45年の歴史を持つスタジオだからこそのマジックと奇跡が起こる。

企画・監督を務めた相原裕美は、レコーディングエンジニア出身だけに、スタジオを維持する機材修理のベテランスタッフにも目を向け、もの作りをする上で最も重要な姿勢を映し出す。数あるレコーディングスタジオの中で、なぜ音響ハウスが長きにわたり愛されてきたのか?その答えが本作の中にある。

https://onkiohaus-movie.jp

Highlights(見どころ)

1970年代・1980年代の日本のポップスシーンをリードしてきたミュージシャンたちが好んで利用してきたことで知られるレコーディングスタジオ・音響ハウスこそが、この映画の主役です。(マガジンハウスさん系列の会社らしいです)

実際、この頃の作品にリアルタイムで接してきた“当時・青少年”だった私にしてみれば、「そうそう、このアルバムはここでレコーディングされたんだよね。あ、でもこの曲もここだったんだ。えっ、これも? へー、それも?」と驚嘆できる内容になっていましたし、このスタジオのヘビーユーザーだったミュージシャンたちのインタビューが満載されています。

中でも、アルバム『音楽図鑑』制作に際し、1年以上に渡ってスタジオの一つを借りっぱなしにしていたという坂本龍一さんのインタビューは大変面白く、「あぁ、やっぱりこの人って、優れたコンポーザーであり、一流のミュージシャンでもあり、そして本物のインテリなんだなぁ」という感慨を持ちました。

また、この映画のためのコラボ新曲『Melody-Go-Round』のレコーディング風景も作品の柱のひとつとなっており、「ポップスって、こうやって作られてくのか〜。こうして音の厚みが増していくのか〜」という過程が追体験できたりします。たいへん興味深かったです。

 

実は、この映画が公開される前にタワーレコードさんのフリーマガジンが「特別鑑賞券プレゼント」を企画し、なにげに応募してみたら見事当選してしまったため、ありがたく無料で鑑賞させていただいた次第です。ありがたや。

Photo(写真)

ということで、記録写真などを。

ある日「NTTドコモグループ」を名乗る謎の郵便物が届きました。
鑑賞券プレゼントに見事当選! 応募したことを忘れていました。
タワーレコードさんって、NTTドコモグループなんですね。
御招待券・フライヤーが2枚ずつ同封されてました。ありがたやありがたや。
前売り券に押された「御招待」印がちょっと誇らしい。w
ストライプのデザインは、おそらく音響ハウスの建屋外壁の塗装にちなんでいるんだと思います。
ユーロスペースに到着。
音楽ドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を見てきた。
ポスターのストライプは、もっとカラフルでした。

ちなみに、実際の建屋外壁は、こんな色味です。↓
(窓が極端に少ないあたりに“スタジオビル”感が漂っていますよね)

Impression(感想)

今時は自宅のパソコンでプロ音質の楽曲を作れてしまいますし、現にそうしているプロもたくさんいらっしゃると思います。

しかし、ここはスタジオ1のメインフロアが70平方メートル以上もあったりして、複数人の弦楽器編成とかバンドセッションとかを“いっせーのせっ”で録音することもできて、しかも、音響スタジオならではの音場というか音像というか音粒がプロミュージシャンたちから幅広く愛されていることを知りました。

やはり、こういうところにこだわる(こだわれる)ことこそ、プロの証なのかもしれませんし、矜持なんだろうと思います。

そういう意味では、実によくできた“貸しスタジオの販促ビデオ”だとも言えますが、そうだとしても、ユーザーたちが本当にこの場所を愛していることが伝わってきて、鑑賞したこちらも“ほっこり感・ほのぼの感”で満たされました。

これからも、音響スタジオからいい音楽が生まれ続けますように。

Link(関連サイト)

音響ハウスの公式サイト。↓
(「ONKIO HAUS」の綴りがオシャレです)

音響ハウス【ONKIO HAUS】| レコーディングスタジオ・ポストプロダクション・テレビCMオンライン送稿サービス
音響ハウスは1974年創業以来、多くのアーティストの皆様にご愛顧いただいておりますレコーディングスタジオと、1979年に業務を開始し多様なニーズにお応えさせて頂いているポストプロダクションを基軸に、テレビCMオンライン運用、テレビCM字幕作...

本作の公式サイト。↓

映画『音響ハウス Melody-Go-Round』公式サイト
坂本龍一、松任谷由実、矢野顕子、佐野元春など日本を代表するアーティスト達がこよなく愛したレコーディングスタジオ、45年の歳月――。

本作の予告編。↓

本作中で制作過程を密着していたコラボ新曲『Melody-Go-Round』の配信先の一覧リストページ。↓

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