- これまで共演ライブの機会があるごとに、私もなるべく馳せ参じるようにしてきましたが、上原さんが矢野さんを紹介する際に“さん付け”することなく「矢野顕子!」とコールしたのを、今回初めて聞いたような気がします。まぁ大半のファンにしてみれば「だからどうした」という話ですが、個人的にはちょっとばかりしみじみしてしまいました。
- 今回の会場は東京・南青山のブルーノート東京さんでした。
場所はこの辺。
ここです。5月下旬の休日ということもあって、おしゃれな街にはおしゃれな人々が溢れておりました。↓
感想。(呼び捨てコールにしみじみした訳)
昨年から、上原ひろみさんはコロナ禍に苦しむライヴ業界の救済を願い、このブルーノート東京で”SAVE LIVE MUSIC“というシリーズ公演を始めています。もちろん、感染予防対策は完璧に行われております。
で、その第3弾として「上原ひろみ×矢野顕子」が実現したということです。
ライブの詳細は、公式のライブレポートや、ファンサイトによるライブレポートにおまかせするとして、今回の共演を一言で表現すれば、非常に陳腐ではありますが「ますます円熟味を増した天才と鬼才」といったところだと思います。(私としては天才側が矢野さんで、鬼才側が上原さんという認識です)
お互いがお互いをコンポーザーとして、プレイヤーとして、そして矢野さんについてはシンガーとしてリスペクトし合える関係性が、20年近くの時を経てここまで熟してきたのかと思うと、ファンとしては感動するしかありません。
加えて言えば、二人はその間、等しく年齢を重ねておりますが、とりわけ矢野さんにおいては「ひろみの音数とスピードについていくのって、しんどいのよ」感も滲んでいて、実際、上原さんのソロパート後に再び登壇した矢野さんは、上原さんの爆速フレーズを真似してみせて「こんな演奏、とんでもないわよねぇ」というようなおどけた表情でオーディエンスの笑いを誘ったりもしておりました。
しかし、ファンは二人が音数やスピードを競っている訳ではないことを当然了解していますし、かといって「しんどくなってきたから、年齢相応に手を抜こう」みたいな態度を(二人が)取らないことも熟知しているので、結果的に「上原さんの書いた“音符がびっしり詰め込まれた巻物のような楽譜”を前にして、練習を重ね、高度なアドリブを折り込みながら真剣に音楽の対話を聞かせてくれた」お二人(特に矢野さん)に対しては、「よかったー、お疲れさまー」としか言いようがありません。
さらにいうと、「ラーメンとピアノが好きな二人の女のタイマンの張り合い、ガンの飛ばし合い」が、より一層“対等”で素晴らしいものに進化しているとも感じました。
そんなこともあって、これまではお互いを「上原ひろみぃっ!」「矢野顕子さぁんっ!」とコールし合ってライブを終えていたのが、ついに今回は上原さん側も「矢野顕子ぉっ!」と呼び捨てにするのを目のあたりにして、私としては、何かこう、超絶にジ〜ンとしてしまった次第です。
いやぁ、いい演奏を聴かせていただきました。
記録写真。
ここからは、思い出の写真などを。(当然ながら公演中の写真はNGです)
ちなみに、スペシャルメニューとしては他にカクテルやラーメン、さらには持ち帰り専用の直筆サイン入りハウスワイン(ボトル)がありました。詳しくは、この下のリンク先をどうぞ。
Link(関連サイト)
- 矢野顕子さんの公式サイト。↓

- 矢野さんの作品情報が集約されているファンサイト『やのコレ』。↓
- 上原ひろみさんの公式サイト。↓
- ブルーノート東京の公式サイト。↓

- ブルーノート東京の「SAVE LIVE MUSIC Ⅲ」紹介ページ。↓
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