デンパサール国際空港のタクシー乗場は謎だらけ。【2019年末・バリ島年越し記録:06】

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デンパサール国際空港のタクシー乗場は謎だらけ。【2019年末・バリ島年越し記録:06】
  • 前回のSIMカード売場に続き今回も空港ネタです。
  • それも、SIMカード以上に(以前から)いろいろ問題視されてきた「空港からのタクシー利用」についてです。

When(乗車時期)

  • 2019年、12月末。

Where(乗車場所)

  • 2019年12月末時点の「エリア別の定額制タクシー」の受付カウンターは、こちら。
    • ↓このストリートビューの「(3人がたむろしている)中央の柱」の前にカウンターが設けられていました。(時々、場所が変更されてますね)

Why(これまでの経緯と今回のポイント)

  • バリ島に渡航しはじめた当初は、「空港送迎つきのツアーを利用する」「宿泊先のホテルや現地旅行代理店に、空港送迎だけ事前に申し込んでおく」というのがデフォルトでしたが、渡航回数が増えてくる中で「メータータクシーを使う」「あえて白タクの誘いに乗っかってみる」という選択をしたこともありました。
  • で、今回。例のSIMカード売場を通り過ぎたあたりに“空港タクシーの申し込みチケット発券機”が設置してあるのに気づきました。
  • 「ほほう、以前なら直接タクシーカウンターに行って申し込みをして、しかもその途中で平気で白タク勧誘をしてくるオッサンがいたりして、いろいろ味わい深かったけど、ついにこんなハイテクマシンが導入されたのか」と感慨に浸りつつ、その申し込みチケットのシステムに乗っかってみることにしたわけです。

What(経過) & Photo(記録写真)

  • ↓税関チェックを抜けたところ。
    • かつては、ツアー名やホテル名、そして旅行者の名前が書かれたプレートを掲げた大勢の送迎スタッフが、この柵の前にびっしり並んで待機していました。
    • その中から「“自分を探しているスタッフ”を探す」のですが、私は同行者たちよりも先に該当スタッフを発見できたためしがありません。w
送迎スタッフとの待ち合わせポイントは、さらにこの先に変更になってます。
なので、ここはガラガラ。
現在の待ち合わせポイント。以前より1段外側に移されました。
年末年始シーズンですが、思いのほか待ち構える送迎スタッフの数は少なかったです。
  • で、「送迎スタッフ待ち合わせポイント」が見えたのもつかの間、そのあと旅行者はいくつかの店舗(例のSIMカード屋など)が並ぶ通路をクネクネと迂回させられます。
  • “空港タクシーの申し込みチケット発券機”は、その一角に設置されていました。
これが空港タクシーに乗るためのチケット発券機です。
横にあった案内板。
距離制のメータータクシー」と「エリア別定額制のミニバン」が選べます。
  • そういうわけで発券機も2台用意されていて、左がメータータクシー用で、右が定額制ミニバン用になっています。
  • 今回我々は、年末の交通渋滞を予想し、「定額制ミニバン」を使うことにしました。
  • 画面の「青いボタン」にタッチすると、下から受付チケットが出てきます。
    • ここで利用人数とか行き先などを入力する必要はありませんし、お金を投入する必要もありません。ただタッチして、出てきたチケットを持って、この先にある受付カウンターに向かえばいいだけのようです。
右側のミニバン用端末では、チケット2枚が抜き取られないままぶら下がっていました。(発券後、旅行客の気が変わったのでしょう)
そのうちの1枚を持ってミニバン受付カウンターへ向かいました。
迂回の途中で見かけた“人相の悪いサンタクロース”。
(サンタに扮した悪党にしか見えない…)
ようやく送迎スタッフとの待ち合わせポイントに到着。
我々ご一行様は、ここは当然スルー。
ようやく定額制ミニバンのカウンターに到着。
  • ↑ご覧のように、カウンターも端末同様「メータータクシー用」と「ミニバン用」で分かれています。ここに、さっき発券してきた“乗車人数も行き先も印字されていないミニバン用チケット”を提示しつつ、口頭で「人数や行き先」を伝えるわけです。
  • そう。すでにお分かりだと思いますが、「これだったら、あのチケットを発券しなくてもいいんじゃん。直接ここに来りゃ乗れるじゃん」という感じになっておりまして、一体なんのための発券機だったんでしょうか?(笑)
  • と、ここまでは笑い話で済むのですが、問題はこの後の「料金交渉」です。(←定額制なのに料金交渉って…)

How Much(定額制なのに料金交渉)

  • 以下、このカウンターでのやりとりです。(テキトーな英語でやりとり)

スタッフ:「ハローハロー、ミニバンはここだよ。どこまで行くんだい? どこのホテルだい?」

私:「スミニャックにあるザ・レギャンというホテルです。ドゥーユーノー、ザ・レギャンホテル?」

ス:「レギャンの街までは、定額料金だと、えーと…」

私:「あ、地名と同じホテルだけど、場所はスミニャックエリアにあるんです。スミニャックエリアまでだから、この料金表だと20万ルピアですよね、OK?」

ス:「いや、25万ルピアだね」

私:「ん? それだとこのエリア別定額料金表に書いてある『スミニャック』のランクより高くなっちゃいます。スミニャックは20万ルピアのランクでしょ?」

ス:「あのねー、今は年末年始シーズンでしょ? 道も混むから特別料金になってるんだよねー」

私:「(ほら始まった、と思いつつ)それ、おかしくないですか? ここ定額制でしょ? 現にここに置いてある料金表だってスミニャックは20万ルピアってなってるんだしさ」

ス:「ドゥーユーノー、ニューイヤーズ・イブ? スペシャルシーズン、スペシャルプライス、オーケー?」

「(小声の日本語で)オーケーなわけねーじゃん(怒)」

【すると横から白タク運ちゃんらしき男が乱入】

白タク:「アナタ、ホテルドコ? ワタシ、ヤスーイ」

私:「(もうめんどくさくなって)25万ルピアでいいので、早く連れてって下さい…」

ス:「オーケー、サンキュー。お金は運転手に直接払ってね、プリーズ」

白タク:「(まだあきらめずに)ワタシ、ヤスーイ」

  • ということで、一応正規の空港タクシーを使うことになりましたが、車体にそれと分かるようなロゴマークが入っているわけでもありません。
  • 実は空港タクシーとは名ばかりで、白タク連中をある程度組織化し、極端なボッタクリを抑制させた上で客を順番に斡旋しているのがこのカウンターの実態なんじゃないかと、私は今でも疑っています。

Good(イケてる点)

  • 何ひとつなし。

Not Good(イケてない点)

  • 公共交通機関としてのタクシーが、今なおまともに機能していないこと。
    • 現に、バリ島で最も安心して乗れるブルーバード社のメータータクシーは、空港のタクシー乗場への乗り入れを許されていないようですし。(ただし空港での降車はOK)
    • 20年前に比べればこれでもマシになってきたのかもしれませんが、“バリ島での第一歩”となる空港脱出でこんなゴタゴタがあると、それだけで「2度と来るか、こんな島」とウンザリする旅行客がいても不思議じゃないと思います。
    • 世界的なリゾートアイランドになったにも関わらず、いつまでこんなことを続けるんでしょう。

Conclusion(まとめ)

  • 帰国してから、「デンパサール空港に、オンラインタクシー(GRAB)の乗り入れが正式に認められた」というニュースを見つけました。何よりです。

Link(関連サイト)

  • 「Grab正式乗り入れ開始」のニュース記事(英語)。
    • 「タクシーマフィア側が戦いに敗れた」んだそうです。それにしても「マフィア」って…。w
Grab Is Now Officially Allowed At The Aiport As Taxi Mafia Loses Battle
Grab is now officially permitted to enter and pick up passengers at the Bali Ngurah Rai International Airport. After yea...
  • 「Grab正式乗り入れ開始」のニュース記事(Googleさんによる日本語訳)。
Grab Is Now Officially Allowed At The Aiport As Taxi Mafia Loses Battle
Grab is now officially permitted to enter and pick up passengers at the Bali Ngurah Rai International Airport. After yea...
  • デンパサール国際空港公式サイト内の「GRABラウンジ」紹介ページ。
I Gusti Ngurah Rai International Airport | Bali
  • GRAB社の公式サイト。
Grab. The Everyday Everything App
Grab is Southeast Asia’s leading superapp. It provides everyday services like Deliveries, Mobility, Financial Services, ...

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