- 「岩手・盛岡市周辺で春の景色(桜とか雪とか)が素晴らしかった」の10回目は、八幡平アスピーテラインで見られる雪の回廊です。
- 春が訪れ、八幡平を横断する道路(アスピーテライン)の除雪が終わり、冬期間の通常禁止が解除された直後は、道路両側に数メートルの高さの雪が残っているため、「雪の回廊」と呼ばれているそうです。
- 昨シーズンの冬は雪が多く、開通直後は最大で高さ8メートルの壁になっていたとか。
- 私が訪問した時(2022年4月後半)には、既にかなり減っていましたが、それでも5メートルぐらいは積もっていたと思います。
- 過去の岩手関連記事は、こちらからどうぞ。↓
はじめに。
このアスピーテラインにせよ、立山黒部アルペンルートにせよ、“雪の回廊(雪の大谷)が今年も開通”というニュースを見るたびに、「道の両側に回廊ができていて、雪壁ギリギリのところを人が歩ったりしてるけど、この人たちって路駐してるのか? 路肩だって雪で埋まってるだろうからそれもきついんじゃないの? それとも、かなり離れた駐車場とかで降りて、ここまで延々と歩いて来てるのか?」といったあたりがずっと疑問ではありました。
で、今回初めて現地を訪問し、アスピーテライン側のしくみが判明したので、お得情報も含めてお伝えします。
場所。
雪の回廊はアスピーテラインの中腹途中からずっと続きますが、下記のルートが最大の見どころです。↓
(というか、この区間以外は、あまり大したことない気がしました…)
上記ルートの前後には駐車場もありますし、歩行者用のスペースを確保するかたちで除雪されてあるので、安心して車を降りて歩くことができます。
さらに付け加えると、山頂レストハウス前の駐車場は有料ですので、「ふもと寄りの無料駐車場を利用 → そこから徒歩見学開始 → 片道230メートルの回廊を堪能しながら上る → レストハウス駐車場からの絶景も堪能 → 必要に応じ、山頂レストハウスで休憩・食事 → 今度は回廊を見ながら道を下って無料駐車場へリターン」というルートが最適解だと思います。
写真。
ということで、無料駐車場から山頂レストハウスへと向かいながら撮影した写真を並べてみます。
まずは駐車中のレンタカーと共に。↓
(午前10時前に到着したため、無料駐車場もまだガラガラでした)
道路の向こう側の斜面に、春スキー(トレッキング?)を楽しむ人が。↓
そして、道路の手前側に、歩行者用のショートカットルートを発見。↓
駐車場からショートカットへ進入。↓
ショートカットを抜けると、車道に合流。ここからレストハウスに向かって歩行者用の通行スペースが確保されてました。↓
途中、雪の壁から黒い塊が顔をのぞかせてました。↓
何かと思ったら、岩が突き出してました。ここ、どうやって除雪したんでしょうね。というか、どうやって除雪車を回避させたんでしょうか? 不思議…。↓
そうこうするうち、レストハウス駐車場が目前に。↓
有料駐車場に到着。左奥がいま上ってきた回廊ルート。↓
雪壁と青空。遠くに岩手山。↓
ここからしばらくは、駐車場のこの辺からの写真です。
駐車場のすぐ下には、残雪がたっぷり。↓
位置関係は、こんな感じ。↓
駐車場の奥から、回廊方向(無料駐車場方向)に振り返ったところ。↓
駐車場のこっち側は岩手県。駐車場のすぐ裏は秋田県らしいです。↓
駐車場の一番奥(南端)に、木造の展望デッキがあったので、そちらに移動してみました。場所はここ。(県境が分かります)↓
展望デッキ発見。↓
当然、デッキに上がります。↓
観光客の靴底の泥のおかげで、汚れてきた残雪。↓
(そのぶん靴はキレイになります)
レストハウス駐車場側に振り返って。奥のなだらかな高台の先に八幡平のホントの頂上があるんだとか。↓
秋田県側を撮影。↓
左に下っていく道は「八幡平樹海ライン」と呼ばれている道路です。↓
(この後、ここを通ってみました)
秋田県側の八幡平プレートは、質実剛健なかんじ。↓
さて、レストハウス駐車場から、最初の無料駐車場に戻り、車で樹海ラインに向かったのですが、途中で“穴場の回廊”を見つけたのでお伝えします。このヘアピンカーブのあたりで、2台分ぐらいの駐車スペースもあります。↓
(秘湯として知られる藤七温泉が近く、ほんのり硫黄の匂いが漂ってました)
ここは観光客がまったくいないため、雪の回廊を独占できます。↓
ヘアピンカーブの上側。↓
(歩行者用スペースが除雪されてませんので駐車スペースから出歩かない方が賢明です)
車が来ると、雪壁の高さが実感できますね。↓
ヘアピンカーブの下側。この先に藤七温泉があります。↓
(この日は今シーズンの営業開始に向けた最終準備中で、立ち寄れませんでした)
おまけ動画。
「山頂レストハウスから無料駐車場へ」の下り道で撮った動画を用意してみました。
回廊の迫力を感じていただければ幸いです。↓
(朝ガラガラだった駐車場は、1時間ちょっとでほぼ満車状態になってました)
所感。
アスピーテラインから樹海ラインへ抜けるルートは八幡平の周遊ドライブコースとして最適なのですが、樹海ラインの開通が数日ほど遅く、それを待っている数日間に暖かい日や雨が降ったりすると、回廊はそのぶん解けてしまいます。
雪の回廊の迫力をとるか、周遊ドライブをとるか、なかなか難しい選択が迫られます。
(私は周遊ドライブをチョイスしましたが)
いずれにせよ、山の天気は変わりやすく、開通後でも「降雪のため、悪いけど今日は通行止めにするね」という日もあるようですから、最新の交通情報をチェックした上でおでかけしてみてはいかがでしょうか。
ということで、1回は見てみて損はないスポットかと思います。
もうちょい続けます。
Link(関連サイト)
岩手県観光協会さんの「八幡平アスピーテライン」紹介ページ。↓
八幡平市観光協会さんの公式サイト。↓
アスピーテライン・樹海ラインの最新通行情報をツイートして下さる岩手土木センターさんのTwitterアカウント。↓
Tweets by iwate_doboku
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