- 2年半ぶりのバリ島旅行に向けた準備記録です。
- 今回は、インドネシア入国に必要な「ワクチン接種証明書(英文)」の入手についてです。
そもそもの話。
そもそもですが、「日本政府が提供している『接種証明書アプリ』じゃダメなの? このアプリなら、パスポート情報を登録して“海外用”としても使う機能もあるし、実際、英語の表記もできてるんだけど?」という疑問があったわけです。
で、調べてみたところ…、
- アプリで発行する接種証明書と、市区町村が発行する紙の接種証明書は、記載事項も法的効力も違いなし。(←デジタル庁のQ&Aより)
- 日本政府が公式に提供するアプリなので、海外渡航の際にも使える。(←デジタル庁のQ&Aより)
- 外務省が「接種証明書が利用可能な国の一覧」リストを公開している。(←デジタル庁のこのページにリンク先あり。)
- “入国時の防疫措置免除・緩和目的として、ワクチン接種証明書が使える国リスト”に「インドネシア」が(今日現在)含まれている。(←外務省の海外安全ページより)
というコンディションになってはいました。
しかし、インドネシア側(ガルーダ・インドネシア航空とか)の情報には「ワクチン接種を完了した証明書(英語)の提示」とあるだけで、「日本政府の用意したアプリでもOK」と明言されている文書を今のところ見つけることができておりません。
もっと言うと、日本側も「アプリ版と紙版の効力は同じ。証明書は海外でも使える。証明書が使える国々はここ」と、2つの省庁にまたがって説明してはいますが、少なくとも外務省側が「ここで言う証明書とは、紙版・アプリ版の両方を差します」と明言してくれている感じもしません。
おそらくデジタル庁に問い合わせれば「内容も法的効力も、アプリ版は紙版と同じ。それ以上は外務省に訊いてくれ」とおっしゃるでしょうし、外務省に訊けば「一般的に接種証明書を受け入れてくれる国をリスト化しているだけ。国別の“アプリ版と紙版それぞれの受け入れ状況”をまとめたものではないし、いちいち確認もしていない」みたいな“責任の押し付け合いアンサー”を頂戴することが容易に想像できたりもします。
加えて言えば、インドネシア側の空港窓口で「よその国が作ったアプリなどよう分からん。紙の証明書はないのか? ないのならワクチン未接種者と同じ扱いにする」とか「未接種扱いされたくなければ特別手数料(という名の賄賂)が必要」とか言われるリスクもあります。(←これが最も可能性が高いかもw)
ということで、アプリの証明書とは別に紙の証明書も入手することにした次第です。
「紙の接種証明書」の入手方法。
基本的には「接種を受けた自治体の役所・役場に申し込む」ことになります。
(諸般の事情により、私は2回目接種までと3回目接種の自治体が異なっているため、2箇所の役所に申し込む形となりました)
申請時に必要なものとしては「申請書」「パスポート(写し)」「接種済証(写し)」など、どちらの自治体でもほぼ共通していましたが、具体的な手続き方法は自治体によって雲泥の差があることが分かりました。
例えば、2回目接種までを受けた自治体Aでは…、
- 申請チャネルは窓口・郵送のほか、マイナンバーカードがあればオンライン申請も可能。
- オンラインの場合、申請事項はすべてネット上で入力し、本人確認書類などはすべて画像で送信。
- 役所が(オンライン or 窓口で)受け付けたら、翌開庁日に証明書を発送。(窓口申請なら、原則当日発行)
- 返送用封筒の用意はもちろん、送料も自治体側が負担。(郵送申請であっても申請者が同封するのは返送用封筒だけ。送料は自治体が負担)
一方、3回目の接種を受けた自治体Bでは…、
- 申請は「郵送」のみ。オンラインはおろか窓口も不可。
- 郵送申請なので、写しを含め書類は当然すべて紙で用意。
- 申請書類到着から交付・発送までの所要期間は、おおむね2週間。
- 返送用封筒も同封のこと。当然ながら切手も貼っておくこと。
と、自治体Bのあまりの塩対応ぶりに思わず笑ってしまうほどでした。
そんなこんなで、2箇所の自治体から「英文表記付きのワクチン接種証明書」を無事入手するに至った次第です。
まとめ。
以上、ワクチン接種証明書についてまとめますと…、
- インドネシアの空港で揉めたくないので、接種証明書は紙で(も)持参しよう。( → 少なくとも私の同行メンバーにはそれを絶賛リコメンド中)
- 接種してもらった自治体によって申請方法や入手までの期間が大きく異なるので、役所のサイトを確認しながら、早めに入手しよう。
といった感じです。
関連サイト。
- デジタル庁さんによる「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」紹介ページ。↓
- 厚生労働省さんの「新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書(接種証明書)について」のページ。↓
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