- JR東日本さんの「大人の休日倶楽部」の特典「大人の休日倶楽部パス」を使った2024年冬の鉄道旅記録でお伝えした通り、今回は天候や架線故障などの影響で新幹線や特急の遅延・運休にたびたび遭遇してしまいました。
- そうなると、必要に応じて「特急券や指定席券(以下「指定券」)の変更」を行なう必要が生じるのですが、ダイヤが乱れていればいるほどみどりの窓口(以下「有人窓口」)は混雑してしまい、結果として「直近(30分後とか)の列車の出発に間に合わなかった」などという事態も起きがちです。
(実際、私も今回、それに近い状態に陥りました) - 遅延や運休を事前に予知することはできませんが、運悪く遭遇してしまった時にせめて旅程(=指定券)を効率的に変更するための自分なりのコツを備忘メモとしてまとめておきます。
(旅行後、大人の休日倶楽部の事務局さんや有人窓口のスタッフさんに教えてもらった2024年1月時点の情報をベースにしていますが、最新の実態と異なっていたり事実誤認が含まれている場合もあり得ますので、その点はご留意ください) - 時間のない方は「6.まとめ」だけお読みいただければ。
パス本券・指定券の申込や購入は「えきねっと」で。
- 「えきねっと」の他に、指定席券売機や有人窓口でも買えますが、駅に行かずに済む「えきねっと」の利用がダントツでオススメです。(2024年度からは「えきねっと」だと1,000円安く買えたりしてお得です)
- また、「えきねっと」でパス本券を事前購入した場合に限り、「えきねっと」で列車予約や座席指定ができて、しかも出発当日でも指定席券売機で発券できるので、基本「えきねっと一択」でいいと思います。
(有人窓口でも発券してもらえますが、順番待ちして対面形式で発券してもらう理由は通常ないかと)
「発券前の指定券」の変更は「えきねっと」でも可能。
- あくまでも「発券前なら」ということではありますが、「旅行先で飲み過ぎたので、明日はもうちょっと遅い列車に変えよう」とか「体の調子がいいので、目的地をもっと遠いところに変えよう」という調整が「えきねっと」上でできます。
- もちろん、有人窓口でも変更してもらえますが、(画面操作に不慣れなどの理由がない限り)やはり「あえて有人窓口に並んでお願い」する必要はないと思います。
- おそらく指定席券売機でも可能ではないかと思いますが、これは未確認です。
「発券済みの指定券」の変更は、有人窓口でしか対応してもらえない。
- 既に発券しちゃっている場合、「えきねっと」で変更するのは難しいんだろうなというのはなんとなく理解できますが、それに加えて「指定席券売機でも変更NG」だそうです。(実際、仙台駅で券がそのまま吐き出されてきた経験あり)
- つまり、指定券を発券してしまった後は「有人窓口に並んで変更をお願いするしかない」ということです。
(そのため、行列の長さ次第によっては「直近の列車の発車に変更できない」という事態が起きがちなわけです)
- となれば、「『えきねっと』で指定券を予約しておく。 → 少なくとも出発前日までは発券しない(=いざという事態に備えて『えきねっと』で変更できる余地を残しておく) → 出発当日に駅の指定席券売機で『その日に乗る列車の指定券』だけ選択して発券する」という方法がベストに思えるのですが、これを実践するのはなかなか難しい(というか、基本的に不可能である)ことが今回分かりました。詳しくは次をどうぞ。↓
「えきねっと」で予約した指定券が複数ある場合は、次の発券時にまとめて発券されてしまう。
以下のような例でご説明します。
- 大人の休日倶楽部パスでは、新幹線を含む指定券が6回まで予約できるので、「えきねっと」で「往路用の指定券1枚、復路用の指定券1枚」をまず予約する。
↓ - 出発前日になったので、駅の指定席券売機で発券操作する。
↓ - その時点で予約されているすべての指定券、つまりこの例だと「往復の2枚分が全部発券」されてしまう。(=復路の1枚を発券せずキープしておくことができない)
ということになっているそうです。
このあたりは、相談に乗ってくださったスタッフさんも少々混乱なさっていたらしく(←質問が細かすぎるだけかもw)、
スタッフさん:「予約番号に紐づいている指定券は、まとめて発券されてしまうんです」
私:「ということは、予約番号がバラけていれば大丈夫ということになりますかね? 例えば『えきねっと』で“1ログインで1指定券だけ予約する”ステップを繰り返せば、個別の指定券を選択して発券できたりしますか?」
スタッフさん:「。。。少々お待ちください。。 (しばらく中座してから)失礼しました。指定券の情報は個々の予約番号にではなく『大人の休日倶楽部』の会員番号に紐づいているそうです。なので、事前予約されている指定券を個別に選択発券することはできず、発券のタイミングで全部出てきてしまうそうです。失礼しました。私も初めて知りました…」
というようなやり取りもありました。
以上のあれやこれやを総合し、現時点で考えうる「列車の大幅遅延や運休に備えるための次善策」も考えてみました。↓
次善策:「旅行前半の指定券を予約•発券」してから「後半の指定券を予約」する。
例えば「指定券を往路用で2枚、復路用で2枚」調達したい場合は、
- まず往路用の2枚を「えきねっと」で予約する。
↓ - 通勤のついでなどに、駅の指定席券売機でその2枚を発券する。
↓ - そのあとで再び「えきねっと」で復路用の2枚を予約し、旅行最終日ぐらいまで発券せずにキープしておく。
というような運用ができるかと思います。
ただ、単なる往復でない場合、例えば「指定券を1日目に1枚、2日目に2枚、3日目に3枚使って周遊ルートを作りたい」というケースだと、「予約だけ実行し、未発券のままキープしておくのは2日目以降? それとも3日目だけ?」など、悩ましい問題が生まれます。
また、「2日目分の発券時に、3日目分が同時発券されるのを回避する」ことは、すなわち「2日目分の発券が終わってからでないと3日目の指定券予約を入れられない」ということであり、人気のある列車の予約に出遅れるという本末転倒な事態も懸念されるわけです。
まぁ、私も気まぐれかつ面白半分に予約を変更したいわけではなく、「遅延・運休時の指定券変更を、大混雑する有人窓口に並ばず、券売機でもできたらうれしい。さらに言えば、旅行中に指定券の変更のためだけに駅に出向くことが困難なケースもあるので、『えきねっと』でもやれたらもっとうれしい」ということなのですが、どんなもんでしょうか。
まとめ。
ということで、大人の休日倶楽部パスの特急券・指定席券の変更をスムーズに行なうために…、
- 予約は必ず「えきねっと」で。
- 「往路だけ」など、指定券の予約単位を極力小分けにして、直近の旅程分のみ発券し、発券後にそれ以降の指定券を予約する。
- 旅程後半の指定券は、未発券のまま出発前日ぐらいまでキープしておく。(運行の乱れに備える)
- とはいえ、人気列車など座席数が限られているケースもあるので、後半の指定券は座席の埋まり具合をこまめに確認しながら「最善ギリギリのタイミング」で予約する。
という感じかと思います。
なんともモヤモヤ感の残るまとめで恐縮ですが、何かのご参考になれば幸いです。
関連サイト。
- JR東日本さんの「大人の休日倶楽部」公式サイト。↓
- 同じく「えきねっと」公式サイト↓
コメント
まさしく私が知りたい情報でした!
詳しく教えてくださり感謝してます
6回分予約だけして一部分のみ発券する方法はないものか探していましたが…ダメなんですね
席数が少ない列車や窓側に座りたい等、そして乗車出来ないのがいちばん怖いのでやっぱり予約を全部してしまいます…
大人の休日倶楽部パス初心者ですが記事を拝見してもっと楽しく活用しようと思いました
ありがとうございました😊
参考にしていただけたようで、投稿した甲斐がありました。
大人の休日倶楽部パスの使い勝手もさることながら、全国各地でみどりの窓口が減少してきていますから、これまで以上に「えきねっと」などネット購入サービスの操作性とか利便性を上げてほしいですよね。
ありがとうございました。