- 20回以上もバリ島に渡航していると、観光地の栄枯盛衰を目の当たりのすることもしばしば。
- 例えば、今回ご紹介する「デリカテッセン型スーパーとカフェレストラン」の複合店舗『Bali Deli(バリデリ)』は、開店して10年間ぐらいは非常にいい感じのお店だったのですが、数年前からは訪問するたびに「あれ? どした?」と感じることが少なくなく、最近ではまったく立ち寄らなくなってしまいました。 いいお店だったのですが…。
- あくまでも私個人の感想ですがご紹介してみます。
When(訪問・利用・購入時期)
- 手元に残っている記録では、2005年に初訪問し、2009年までは毎年のようにリピートしています。
- その後は3年おき(2012年・2015年)となり、2015年を最後についに行くことがなくなりました。
- いいお店だったんですがねぇ…。
Where(所在地)
- Bali Deli(バリデリ)にはデリカテッセン部分とカフェレストラン部分に分かれており、カフェレストランには「Le Spot」という別の店名が与えられているようです。
- 場所は、この10年ぐらいの間で道の両側にオシャレで手頃なヴィラホテルやスパ、レストランが立ち並ぶようになったスミニャックの「Jl.Kunti I(ジャラン・クンティ・I)」という道路に面しておりまして、開店したばかりの頃は「おぉ、バリ島にもこんないい店ができたのかぁ」と感慨もひとしおでした。
- デリもレストランも、いいところだったんですけどねぇ…。
Who(同行者の動きなど)
- 「デリカテッセンの方には、食べ物だけでなく、いい雑貨も置いていたわよね」
- 「マグカップとかマイボトルとかも、ここで物色したこともあったっけ」
- 「あの頃、このストリートは確かに輝いていたのよね」
- などと、各人各様のノリで往時を懐かしむこともしばしば。
- 要するに、みんなに愛されていたお店だったということですね。(←過去形…)
Why(訪問・利用・購入目的&期待値)
- 普通のスーパーじゃお目にかかれない生ハムとかサラダとかキッシュとか刺身とかパンとか、デリカテッセンっぽい食べ物をホテルに持ち帰って部屋でダラダラしながら食いたい。
- デリ部門の充実がそのままレストラン(Le Spot)部門にも反映されていて、何を頼んでも美味しいから、食いたい。 などなど。
What(やったこと・体験したこと)
イケてた頃は…
- 店内は、見るからにスノッブな(←死語)欧米からの旅行客でいつも賑わっていた。
- デリ部門の、新鮮で美味しそうな食材がぎっしり詰まった冷蔵ショーケースや棚を冷やかしながら、まずはレストランで腹ごしらえ。
- サラダでもパスタでもハンバーガーでもデザートでも、とにかく何でも美味しかった。
- デリ部門に戻り、バリ島ではあまり見かけない欧米のお菓子やちょっと高級なシャンプーなどを、ホテルでのおやつ、あるいはお土産用としてあれこれ調達。
- 時にはレストランを使わず、デリ部門で各種お惣菜を買い込み、ホテルに持ち帰って部屋でダラダラ晩飯を食べたりしたことも。
- 満足感の高い買い物。
ところが、そのうち…
- あれ、この書き入れ時に、お客さん、これしかいないの?
- ショーケースの中の生ハムもサラダも、棚の上のお菓子や雑貨も、なんか量も質も減ってるような気が。
- バリのどこでも見かける缶ドリンクを、陳列棚にこんなに間隔を開けて並べてどうする?(←ボウリングのピンじゃないんだから)
- ん? レストランの料理って、この程度の味だっけ? メニューによっては「普通の味」を通り越して明らかに「美味しくないよね」な感覚を覚えるんですけど…。
- デリの店員さんもレストランの店員さんも、なんか気が利かない感じだし…。
- それに、なによりもまず、デリの店内が生臭いのをどうにかしてほしい。この匂いの中で「生もの惣菜」を買うのはムリ。
How Much(消費コスト)
- 何度か利用したレストランでの夕食を平均すれば、アルコール類(2杯程度)、食後のお茶を含め、1人12万〜16万ルピアぐらい。(900円〜1200円)
- 最後に行った2015年には、食後のお茶とかスイーツすらも期待できないような気分になり、お茶抜きにした。(その分、安くつきましたが…)
Photo(記録写真)
- 以下、年代など多少前後している部分もありますが、まずはご覧ください。
で、デリとカフェの境目あたりを右に曲がると、そこには屋外レストランコーナーが。
キッシュとミートパイをレンチンするだけで、めちゃくちゃ美味しかった。
生ハム・サラダ2種、そしてブリーチーズ。どれもうまかったです。
グビグミ・ムシャムシャ。 そしてベロベロになりました。
以上、「イケてた頃」の記録です。
あまりに普通なので写真はこれしか残ってません。
Good(イケてる点)
- 何を食べても美味しかった頃の素敵な思い出を残してくれて、ありがとう!
Not Good(イケてない点)
- 何を食べても美味しかった料理の数々が、思い出になってしまったこと。
Conclusion(まとめ)
- 開店当初と現状のギャップがこれほど大きい店も珍しいと思います。
- しかも、まだ営業しているところを見ると、周囲にヴィラタイプのホテルが多いのが幸いしているのか、今でもそれなりのニーズがあるのかもしれません。
- 私が最後に行ってから4年が経過していますので、この間に経営改善が図られたのであれば喜ばしい限りですが。
- いずれにせよ、魚屋さんとか魚市場の建物の隅の方で「ちょっと痛んだような魚の生臭いにおい」を嗅ぐたびに、バリデリを思い出すようになってしまった自分の体が不憫でなりません。
余談
- バリデリさんでは求人募集を出しているようです。(2019年8月時点)
403 Forbidden
- 募集条件のひとつに「顧客志向で細部に気を配る」というのが含まれていますから、ぜひその考えを貫いていただき、お客さんが喜ぶような店へと立て直していただければと思います。
Link(関連サイト)
- バリデリの公式サイト。
403 Forbidden
- レストラン Le Spotのページ。
403 Forbidden
コメント