- 前回に引き続き、NHK放送博物館の模様をお送りします。
- 今回は、放送公開ライブラリーではなく、1階から3階までの企画展ならびに常設展示フロアなどについての記録です。(修学旅行などの参考になれば幸いです)
- なお、館内での撮影ですが、「基本、写真撮影OK、動画撮影NG。ただし撮影禁止表示のある展示は写真の撮影もNG」ということで、その範囲で撮影してきたものだけをご紹介します。
- 実際には、ホームページ上での注意書きや館内での案内(場所によっても係員さんによっても)がそれぞれ微妙に異なっていたので、もしかすると今後のご指摘によっては削除する写真が出てくるかもしれません。
場所など
東京港区の愛宕山にあります。入場料無料。
ちなみに、私は3月下旬に訪問させてもらいました。
なお、愛宕山のふもとのトンネル脇に、エレベーターが設置されていますので、足腰に自信のない人でもラクに登頂することができます。
写真など
さっきご紹介した愛宕山エレベーターの上部。
山頂の高さまでエレベーターで上がり、ブリッジで愛宕山へ渡ります。
桜が咲き始めてました。いい天気。
新ジャポニズム「すみずみまで見る 日本の文化財展 ~蔦重の浮世絵・はにわ・土偶・中尊寺金色堂~」という企画展が開かれてました。(3月30日で終了)
1階ロビー。チコちゃんがお出迎え。
各種ブログによると、以前はこのあたりに各種キャラクターグッズのショップが設置されていたようですが、今はショップは無くなったようです。
1階ロビーの続き。昔の放送機材やテレビ受信機などもお出迎え。
NHKスペシャル「新ジャポニズム」シリーズのナビゲーターで、大河ドラマの主役でもある横浜流星さんもお出迎え。べらぼうめ。
日本の文化財展も「新ジャポニズム」の放送に合わせた企画展だったんですね。
中2階にあった浮世絵スタンプ体験コーナー。
案内スタッフさんの「ぜひ、ぜひ!どうぞどうぞ!」という熱心な勧誘に負け、やってみることに。
ハガキ大の用紙を専用のスタンプ台に挿入し、6色のスタンプを順不同で押し重ねていくスタイル。
そんなにここに長居する気はなかったのに…。笑
1色目。グレーをチョイス。
2色目は肌色を載せてみました。
3色目は緑。
4色目の黒。
5色目で黄色。
6色目の赤。完成。
実際にやってみたら、自分でもびっくりするほど楽しかったです。ww
神社の絵馬のように“奉納”なさる人も多いようですが、私はありがたく持ち帰らせていただきました。
ふだんはBS8Kのスーパーハイビジョン放送を200インチの大スクリーンと22.2マルチチャンネルサウンドで上映しているシアターを使って、各種文化財の超高精細3DCGのインタラクティブコンテンツが展示されてました。
ゲームコントローラーを使って、拡大・回転などして文化財の美しさを堪能できます。
コンテンツもさることながら、それを映し出している75インチの8Kモニターに興味が湧いてしまい、「モニターの裏面を撮っていいですか」と訊いたら快く了承していただけました。
そのおかげでシャープの8T-C75DX1であることが判明。現在なら40万円ぐらいで買えます。映像はめちゃくちゃキレイでした。
中2階から2階で上がると、ドラマ展示ゾーンが出現。
歴代の朝ドラヒロインがずらーっと。
テレビドラマ年表。
わざわざ「テレビ」とことわっているのは、昔は「ラジオ」ドラマもあったからなんですよ。to ヤングな皆さん
2012年4〜9月放送の朝ドラ第86作「梅ちゃん先生」のタイトルバックジオラマ。
主題歌はSMAPさんの「さかさまの空」。
(このドラマのタイトルバック、音楽付きでは今後しばらく放送されることはないのかも。うーむ。。。)
2007年放送の大河ドラマ第46作「風林火山」の1/20セット模型。
(主役は内野聖陽さん。うーん、この作品は見てないですね。。)
直立した自分の体にキレイなドラマ衣装が合成され、映し出される体験型モニター。
ドラマ効果音体験コーナー。風の音とか波の音とか。
なぜかオリンピックに特化した展示ゾーン。
1964年東京オリンピック開会式で使用されたカラーカメラ。
その他、これまでの著名アスリートたちの“名言”パネルとかがありましたが、そちらにはあまり興味は持てず。
音楽番組ゾーン。
2015年の「第66回NHK紅白歌合戦」セットミニチュア模型。
そして紅白の優勝旗。
これはどうやら現物らしく、年末の本放送が近づくとレプリカに差し代わるんだとか。
(っつうか、今も優勝旗の授与ってやってるんでしたっけ?)
こども番組ゾーン。
この中だと、私がリアルタイムでお世話になったのは右はじのゴン太くんだけですね。
彼のサイズ表。
「中の人ののぞきあな」とかが図示されてて、無粋すぎます。w
1979年から3年間も続いた人形劇「プリンプリン物語」の人形たち。
(ストーリー展開が遅く、私は好きになれませんでした)
主人公プリンプリンの御尊顔。
右目のまつ毛がなくなり、お肌に年輪が浮き出るなど、歴史を感じます。
でも、手作り感がたまりません。
放送文化の発展、放送事業の向上に功績のあった人を顕彰する「放送文化賞コーナー」が唐突に登場。
歴代受賞者のゆかりの品々のごく一部が展示されてます。
2000年度の第52回の受賞者 冨田勲さんが使用したアナログシンセサイザーMOOG III(ムーグスリー)。
冨田さんは「新日本紀行」「きょうの料理」や大河ドラマ「天と地と」「徳川家康」など、多くの番組テーマ曲を作ってこられました。2016年没。合掌。
3回へ移動。企画展示室では時節柄「放送の100年」が。
当時の映像や、災害報道などに使用する取材機材などが展示されてました。
その流れで放送の歴史ゾーンへ。
ちょうど100年前の1925年、ラジオ放送が始まった当時のスタジオ仮施設を再現したところ。
芝浦の東京高等工芸学校(千葉大学工学部の前身)の一室を利用していたそうです。
愛宕山に移転した当時の東京放送局の模型。
ここに現在の放送博物館があるわけです。
1938年、内幸町に東京放送会館を新築し、移転。
現在では富国生命ビル、日比谷国際ビル、日本プレスセンタービルからなる日比谷シティとなっています。
終戦の詔勅。すなわち玉音放送の展示。
1945年の終戦直前、皇居内に4台の録音機を持ち込んで、昭和天皇の声を収録した「玉音盤」のうちの1枚。
もちろん現物。すげー。
玉音版は、窒素ガスを充填した専用の保管機に入れられ、摂氏5.4度で永遠の眠りについていました。
これぞ日本の歴史の一部。冷気が漏れ出したりしているわけでもないのに、ちょっと身震いしました。
そして1973年、内幸町から渋谷区神南に完全移転した現在のNHK放送センターの模型。
とはいえ、こちらもNHKホールを除き、新放送センター建設に向けて解体と建て替えが順次進められています。時代はめぐる。(それにしてもこの博物館、ミニチュア模型が大好きですね)
平和な戦後の代表番組としてピックアップされていた「おしん」と「ウルトラアイ」と「YOU」。
今年の放送100年記念特番でも、これらの番組映像は引っ張りだこでした。いささか頼りすぎのような気も。
1993年(平成5年)の「皇太子さま雅子さん(今上天皇皇后両陛下)結婚の儀」特別番組の放送台本。
なんにでも台本があるんですねー。何が書いてあるのか、見てみたかったです。
ニュースセンターで使用されていた調整卓。どのボタンを押すと何がどうなるのやら、さっぱり分からず。
(でも冨田勲さんのシンセサイザーと同じく、こういうガジェット感たっぷりでプロ仕様な機材は好きです)
ということで、世界最初の放送専門ミュージアムであるこのNHK放送博物館。
「ラジオ」とか「テレビ」といったマスメディア、とりわけNHKのコンテンツにどっぷり浸かりながら幼少期・青年期を過ごしてきた世代には懐かしさMAXでたまらなくなる施設かと思いますので、一度訪れてみてはいかがでしょう。
(SNS全盛の現代に生きる若年層はもちろん、「フジテレビしか見てきてねーし」というような壮年世代でも楽しめるかどうかは、よく分かりません)
Link(関連サイト)
- NHK放送博物館の公式ページ。

- NHKアーカイブスの総合案内ページ。

- NHKアーカイブス(川口)の施設紹介ページ。
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