- JR東日本さんの「大人の休日倶楽部パス」を利用して、2泊3日の青森旅行に行ってきました。
- 3日目の仏ヶ浦・大間崎(いずれも下北半島内)の観光記録をどうぞ。
- すべての情報(価格を含む)は、すべて2025年7月時点のものです。
3日目のルート
むつ市内のホテルをチェックアウトし、レンタカーで下北半島の左半分をぐるっと1周してから八戸駅に戻るという、約260kmのドライブです。
(3日目にしてこの旅の最長ルート、さらにこれまでの人生でも、1日の運転距離としては最長だったかと思います)
写真など
仏ヶ浦展望台
仏ヶ浦は、下北半島西岸にある、奇形の断崖や巨岩が連なる景勝地です。
主なアクセス方法としては3つほどあります。
その1:道路沿いにある仏ヶ浦駐車場から階段上の遊歩道を徒歩で登り降りする
→ 高低差が100mらしく、登りの復路で疲労困憊してしまうと、まだまだ続く運転に支障をきたしそうなので、却下。
その2:作井漁港まで車で行き、そこから遊覧船に乗る
→ 往復3,000円の乗船料金はともかく、行き帰りの所要時間と仏ヶ浦での滞在時間を合わせて90分が必要なことに加え、この日はシーズンオフで臨時便が出ておらず、少ない定時便数にドライブスケジュールを合わせるのがむずかしく、残念ながらこれも却下。
その3:道路沿いの「仏ヶ浦展望台(仏ヶ浦駐車帯)」から遠目で見学
→ 結局これを採用することとなりました。
展望台のある駐車帯に到着。奥の常設トイレは故障中ですが、手前のプレハブトイレが使えます。
「下北かるた巡り」では「ほ」がアサインされてました。
この看板を探して撮影コンプリートするドライブも楽しいかも。
展望台から見た仏ヶ浦。
想像していたよりも遠いですが、眺望を考慮して樹木をしっかり伐採していただいているようです。
拡大。奥の断崖がちょっと霞んでいて幻想的。
(遠景かつ波も風も穏やかだったので、書き割りの背景パネルを見ているかのような錯覚に陥りました)
動画もどうぞ。(仏ヶ浦のチャプターにジャンプします)
大間崎
仏ヶ浦展望台から1時間ほどのドライブで大間崎に到着。
「本州最北端」を全力アピール。
知的好奇心に応えるべく、日本各地の先端地もしっかり紹介。
日本最北端は宗谷岬。なつかしい。(関連過去記事はこちら)
そして日本最東端は納沙布岬。
本州最東端は岩手県の魹ヶ崎(とどがさき)。
本州最南端は和歌山県の潮岬(しおのみさき)。
本州最西端は山口県の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)で、四国最南端は高知県の足摺岬。本土最南端は鹿児島県の佐多岬。勉強になりました。
日本の最南端(沖ノ鳥島。自由に行ける場所としては波照間島)とか、最西端(与那国島)あたりはスルーされていたような気が。見つけられなかっただけかも。
雲がなければ函館方面が見えるらしいです。
大間は言わずと知れた「まぐろ一本釣の町」。漁師のたくましい腕が、マグロとじゃんけんしているように見えなくもない。笑
昼前でちょうどいい具合にお腹もすいたので、本州最北端飲食店群の中からお食事処かもめさんに入店。
マグロとホタテとウニの三色丼をチョイス。
丼はもちろん、付け合わせのマグロ角煮もおいしかったです。
とりわけホタテは過去イチの甘みで、思わず産地を聞いちゃいました。(陸奥湾産だそうです。地元産はやっぱりおいしい)
熊ノ沢温泉
昼食後は夕方の東京行き新幹線に乗るべく、約3時間かけて八戸までドライブするわけですが、八戸駅近くの日帰り温泉施設「熊ノ沢温泉」さんで汗を流すことにしました。
入浴だけなら大人480円。「タオル1枚250円、バスタオル690円」はいずれもレンタルではなく買い切り。
この自販機の料金ボタンをよく観察すれば想像できたことなのですが、実はこちらの温泉施設は洗い場に備え付けのシャンプー・リンス・ボディソープがありません。
それを知らずにタオル類だけ購入して浴室に向かい、いざ洗い場に座ってから大いに困っていたら、隣に座る地元のおじさんから「俺ので良ければシャンプーでもボディソープでも使ってけろ」との優しい申し出が。
温泉以上に人の温かさが身にしみました。いい旅の締めくくりとなりました。
その他(全体を振り返っての所感)
レンタカーでの移動中、何度も「写真撮りたい!」と思わされる場面があったのですが、運転中に自由に撮影するわけにもいきません。
その意味では、よそ見や撮影が完全自由な鉄道の旅は、やはり捨てがたいと思い知らされました。(ドライブも楽しいんですけどね)
また、下北半島(特に左半分)のカーブ道の連続には驚かされました。
一番すごかったのは、ここです。
ストリートビューだとこういう感じ。スピードを出し過ぎるとマジで死ぬと思います。安全第一。
驚いたといえば、下北半島の「原子力銀座」ぶりは私の想像を上回るものでした。
実際、大間町内でも原子力発電所が建設中でした。
大間原発については、津軽海峡の対岸にある函館市が建設差し止めの訴訟を起こしたりもしています。
直線距離でいえば、青森市からはもちろん、もしかしたらむつ市街地からより函館市の方が近そうですから、函館市としては切実なのかもしれません。
とはいえ、青森側が雇用や経済の面で原子力産業からの恩恵を受けているのも事実でしょうし、安全性を気にかけながらも施設を受け入れた側の自治体としてはそれなりの想いや矜持もあるのでしょうから、数日滞在しただけの旅行者があれこれと持論を開陳するのも違うような気もして、難しいところです。
そういえば、六ヶ所原燃サイクル施設の近隣で、「うらんちゃん」という名前の作業着屋さんを見かけました。
(運転中で写真が撮れなかったのでGoogleストリートビューさんから引用)
原子力産業が今や地元に溶け込んでいる一例と言えるかもしれません。単に「ノリ」で名付けただけかもしれませんけど。
ということで、2泊3日の津軽半島・下北半島の旅行記でした。楽しかったです。
関連サイト。
- JR東日本さんの「大人の休日倶楽部パス」紹介ページ。

- 下北ナビさんの「仏ヶ浦」紹介ページ。
- 大間町観光協会さんの公式サイト「大間わいどアップ」。

- 「大間わいどアップ」内の「お食事処かもめ」さんの紹介ページ。

- 日帰り温泉「熊ノ沢温泉」さんの公式サイト。
- 函館市さんの「大間原発に係わる主な経過」紹介ページ。




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