- 「久しぶりに親に会うための自主隔離記録」の3回目は、自主隔離先へ向かう東北新幹線内で気づいたことをお伝えします。
- 具体的には「スーツケースなど大型荷物の置き場所」についてです。
2023年6月時点の情報をもとに最新記事を投稿しました。こちらへどうぞ。
そもそも、どのくらいのサイズの荷物を持ち込めるのか。
今回の長距離移動は「2週間の自主隔離」を伴うため荷物が多くなり、大型(タテ・ヨコ・奥行き3辺合計で160cmをわずかに下回るサイズ)のスーツケースを使うことにしました。
そこで問題になるのが、今回利用する東北新幹線(はやぶさ)内でこのスーツケースを置く場所が確保できるかどうかです。
JR東日本さんの「手回り品」に関するページによると、“3辺の合計が250cm(長さは200cmまで)以内・重さ30kg以内の携帯できる荷物を2個まで持ち込める”そうです。(くわしくはこちら。↓)
結構な物を持ち込めるんですね。知りませんでした。
東海道・山陽・九州新幹線の新ルールは?
さて、2020年5月20日より、東海道・山陽・九州新幹線では「車両最後部座席を“特大荷物スペースつき座席”として位置付け、その席を予約した人だけが背もたれ裏の空きスペースに荷物をおけるようにルール変更されました。↓

「最後部スペースに荷物を置ける人」が明確に定義されたので、“関係ない人に無断でスーツケースを置かれ、最後部座席の乗客がリクライニングできなくなる”といった揉め事はこれで解決するんだと思います。
ちなみに、「3辺合計160cm以下の荷物」については、この特大荷物スペースつき座席でなくても構わないらしく「新幹線では、160cm以下(航空機の貨物室に無料預入できるサイズに相当)の場合は荷物棚に、概ね収納することができます」とのこと。
とはいえ、私の“ぎりぎり160cm以下”のスーツケースは確実に頭上の荷物棚からはみ出ますし、上げ下ろしの際に誤って落下させると他の乗客に危害すら与えかねない重量になってしまっています。
しかも、そもそも私が使うのは東北新幹線であり、「最後部座席の人だけが、その背もたれ裏のスペースを使える」という確約はされないので、始発からでも乗車しない限りスーツケース置き場を確保するのは難しいように思われました。
東北新幹線は座席を一部撤去して荷物置き場を設置。
で、いろいろ調べてみたところ、JR東日本さんでは東北・北海道新幹線や秋田新幹線において、“2人がけ席の1列分”を撤去し、大きな荷物を置く専用ペースを設置しているんだそうです。↓

これならば、最後部座席以外の乗客も利用できますし、サイズによって荷物棚との使い分けもできますし、この荷物置き場の直後(進行方向によっては直前)の席を予約すれば荷物から目を離さずにも済むわけです。
これを実現するために2人がけ席1列分をつぶす(=運賃収入も減る)わけですから、JR東日本さんの英断には敬意を表したいと思います。
ただ、前述のページには「はやぶさなどでは2・4・6・8号車の東京寄りに設置される」との文言があり、普通車においては偶数号車に限定設置されているものと思われます。
JR東日本の公式サイトでも確認。
で、念のため、JR東日本さんの公式情報もチェックしてみました。
すると、今では奇数号車にも荷物置き場が設置されていて、はやぶさの座席表を見ても1〜8号車のすべてにおいて1D・1E(2人がけ席の東京寄りの1列目)が消滅しているのが確認できました。つまり当初偶数号車だけだった荷物置き場が、その後、奇数号車にも拡大されたようなのです。(詳しくは、こちら。↓)
ということで、「2Dもしくは2Eの席を予約しておけば、『下り列車ではすぐ背後に、上りでは目の前に大型スーツケースが置ける」ことが分かり、往復とも2Eのシートをゲットし(←窓際好きなもんで…)、自主隔離の地へと向かうこととなりました。
ところが…。
いざ「はやぶさ」に乗ってみたら…。
以下、当日の模様を写真を交えてご紹介します。
そうなのです。いざはやぶさに乗車してみたら、荷物置き場があるのは前述のサイトの情報通り「偶数号車だけ」だったのです。
実際、私の予約した2Eの席のうしろは荷物置き場ではなく、普通に「1D・1E」の2人がけシートが設置されていました。せっかくJRさんの公式サイト情報を信じて、2E席(ただし奇数号車)を予約したのに…。
車掌さんが言うには。
出発してしばらくしたら車掌さんが通りかかったので、せっかくなので事情を説明した上でいろいろ教えていただくことにしました。車掌さんのお話は、だいたい以下の通りです。↓
あぁ、公式サイト上ではすでに“全車両に荷物置き場が設置されている”かのような表示になっているんですね…。
紛らわしくなっていて申し訳ありませんでしたが、実は、「奇数号車の1D・1Eがまだ荷物置き場になっていない編成」も残っているんです。今乗っているこの編成も、そうなんです。
奇数号車にも荷物置き場を設置する対応を、いま急ピッチで進めているところなんです。
え? 「“えきねっと”上のシートマップだと、1ヶ月先の列車にでも全号車の1D・1Eのシートすべてに“×マーク”が表示されている」んですか?
あぁなるほど、それでお客様は「偶数号車だけでなく奇数号車も含め、はやぶさの普通車のすべての1D・1Eが荷物置き場に置き換えられた」と思われたんですね。
先ほども申し上げましたが、奇数号車の1D・1Eが荷物置き場になっている編成と、シートのままの編成が混在しているため、実はすべての編成で1D・1Eの座席を販売していないんです。だからえきねっとでは見分けがつかないんですよね。
全編成での対応が完了するまでは、荷物置き場の近くに確実にお座りになりたいのであれば、当面「偶数号車の2D・2E」を予約なさって下さい。
ちなみにですね、乗務する車両の荷物置き場がどうなっているのかは、われわれ乗務員でも事前には分からないんです。
当日、乗務してみて初めて「全号車に荷物置き場がある・ない」が分かるんです。
え? 「じゃぁ、この号車の1D・1Eには誰も座らないんだし、ゆくゆくは荷物置き場に置き換わるスペースなんだから、そこにスーツケースを置いてもいいか」ですって?
申し訳ありませんが、そのスペースに荷物を置くのはご遠慮いただいております。
ただ、この大きさのスーツケースは荷物棚に上げるのはたしかに難しそうですね。
であれば、「1D・1Eの足元側」ではなく、「1D・1Eの背もたれの裏」に置いて下さい。ここは東海道新幹線のように“誰のスペース”とは決まっていませんから。
だそうです。
新幹線も、まさに今が「過渡期」のようです。
まとめ
私の復路の新幹線も、よりによって「奇数号車」です。その編成が「荷物置き場対応済み」かどうかは乗ってみないと分かりませんし、しかも始発以外の駅から乗車することになるため、スペースが空いている保証もありません。
帰りはおとなしく宅配便を使ったほうが無難かもしれませんね…。
というわけで「大きな荷物を持って東北新幹線(はやぶさ)に乗る場合は、当面偶数号車の2Dとか2Eの座席がベター」というお話でした。
(次回からいよいよ本格的な自主隔離記録に突入予定です)
Link(関連サイト)
JR東日本さんの公式サイト。↓
JR東日本さんの「東北新幹線」列車カタログページ。↓
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