「今年の夏のバリ島旅行をどうするか」について、進展がありました。
ここまでの経緯は、こちらをどうぞ。↓
実録 コロナ禍における国際線航空券のキャンセルについて
今年の夏休みに計画していた海外旅行を断念する(既に断念した)方々はたくさんいらっしゃると思いますが、私も数名の仲間と共に渡航を計画しておりました。 航空会社は予約済み航空券について様々な特別対応を迫られていますが、その内容はエアラインによっ...
予約している航空券
- 渡航時期
- 2020年8月
- 2020年8月
- 渡航先
- バリ島(往路・復路ともジャカルタ経由)
- バリ島(往路・復路ともジャカルタ経由)
- 利用エアライン
- ガルーダ・インドネシア航空
(ただし往路の「羽田 → ジャカルタ便」のみANA運行のコードシェア 便)
- ガルーダ・インドネシア航空
- 予約購入先
- ガルーダさんの予約課で直接購入(やりとりは電話ならびにメール。クレジットカード決済)
- ガルーダさんの予約課で直接購入(やりとりは電話ならびにメール。クレジットカード決済)
- 予約購入時期
- 2019年10月下旬
- 2019年10月下旬
- 購入金額
- 空港使用料・オイルサーチャージ・発券手数料など含め1人あたり約12万円
ここまで(前回)の要約
- ガルーダさんから2週間ほど前に教えてもらったコンディションは、以下のようなものでした。
キャンセルして払い戻す場合でも、「発券手数料(1人あたり3,000円弱)」は戻せない。
また、8月分の運行予定がまだ発表されていないため、今キャンセルをすると「お客様都合のキャンセル」となり、払い戻し手数料(1人あたり2万円)も差し引かれる。
7月中旬になれば運行予定が判明してくるので、その頃までお待ちいただくのがよろしいかと。
- ということで、運行(運休)予定が発表されるまでじっとしていることにしました。
先週、事態が動いた。
- ところが先週半ば、ガルーダさんから唐突に「FLIGHT MODIFICATION」を伝える英文のメールが送られてきました。
- 内容は、以下のようなものでした。
- 「復路のジャカルタ → 羽田便の減便が決まった」
- 「予約してもらっている曜日のフライトは運休となるため、2日前のフライトに自動変更された」
- 「何かあれば、お問い合わせ下さい」
- 先日、ガルーダさんから得た情報によれば、「乗り換えを含め、往復で利用する全4フライトのうち、1フライトでも飛ばなければ『運休』となり、払い戻しの対象」とのことでしたから、これで「航空会社都合による運休」が確定したわけです。
で、さっそくガルーダの予約・発券課さんにお電話。
- 先方から提示されたのは、以下の2つでした。
- 来年12月31日までの旅程であれば、1回だけ無料で予約変更を受け付ける。
(ただし、時期によっては差額が発生する場合あり)
(また、“羽田 → ジャカルタ → デンパサール”ではなく“成田 → デンパサール”のような別ルートへ変更する場合にも差額が発生する可能性あり)
(さらに、予約変更できるのは「361日先まで」) - キャンセルするのであれば、発券手数料(1人あたり3,000円弱)を除き、クレジットカード会社を通じて全額現金で返金。
(ただし、返金まで6ヶ月以上かかるかもしれないとのこと…)
- 来年12月31日までの旅程であれば、1回だけ無料で予約変更を受け付ける。
- SNSなどで目にする「旅行バウチャーでの返金」というオファーはありませんでした。
- ということで、我々は「キャンセル&返金」を正式にお願いした次第です。
(私にとっては、この二十数年間で、初めてバリ島に行けない年になることがほぼ確定したわけです。残念ではありますが、やむを得ません)
捕捉情報
チケット購入に使用したクレジットカード会社から何からの補償はあり得るか?
- チケット購入時に使用したアメリカンエキスプレスさんでは、「アメックスカードで買った商品の返品を、万一購入店が受け付けない場合に、購入日から90日以内なら、アメックスが代理で払い戻す『リターン・プロテクション』というサービスを実施しています。
- さらに「病気やケガによる入院などで、予定していた出張をキャンセルしたり、購入済みのコンサートに行かれなくなった場合、キャンセル費用などの損害を補償する『キャンセル・プロテクション』というサービスも実施しています。
- 「航空会社は“返金は最長半年後”と言っているが、消費者としてはそんなに悠長に待ってはいられない。これってもしかしてアメックスさんのプロテクションプログラムの対象になり得ますか?」とダメ元で尋ねてみました。
- 結果は、以下の通りでした。
- 参考事例としてお伝えすると、タイ国際航空がコロナの影響で運休が相次いだ当初、タイ国際航空さんは返金に対応をしていたが、途中で経営破綻し、返金作業が中断される事態となった。
- そのことに対してプロテクション対象となるかどうか社内検討したが、「当初、あちらさんは返金の意思表明をしていたので、プロテクション対象とはならない」と判断した。(←分かったような分からないような…)
- よって、“半年後”であれ、ガルーダさんから返金される予定である以上、申し訳ないがプロテクション対象にはならない。
- となると、少なくとも無事我々への返金が完了するまでは、ガルーダさんには是が非でも経営を継続していただけるよう、祈らずにはいられません。
「オートリファンド 」が停止されているのがそもそもの問題。
- 通常、飛行機が運休・欠航になると、航空会社は専用端末を使って「オートリファンド 」という処理をして、即座に予約客に対する返金作業に入るらしいです。
- しかし、昨今のコロナ禍の影響で、この「オートリファンド 」処理を停止している航空会社が少なくなく、そのため返金に時間を要しているらしいのです。(ガルーダさんも停止しているようです)
- 少なくとも、JALさんやANAさんは全額返金に応じているようですから、このオートリファンド処理を継続しているんだと思いますし、欧米のエアラインでも継続しているところも当然あるわけです。
- いわゆる“消費者保護”の観点から考えれば、航空券という“債務”の返済を、経営難や資金繰りを理由に先延ばしや中断するのは言語道断なんですけど、各国政府や金融機関の支援がないと潰れかねない航空会社も多いのでしょうから、まぁ納得はできないけれど理解するしかないのかな、という感じです。
- こんなことを考えていくと、昨年までのように気楽に・お安く・簡単な手続きで「世界中の(ほぼ)すべての国に旅行できていた」状況に戻るには、相当な期間を要するのかもしれません。
もしかすると、今回のコロナ禍の影響の大きさ次第では、もうあのような“古き良き時代”は戻ってこないのかも。
(海外には行けるけど、旅行コストが大幅に上昇するとか、入国手続きがめちゃくちゃ煩雑になるとか、そんな世の中が普通に想像できちゃいますよね…)
Link(関連サイト)
- トラベルビジョンさんの「航空旅客への打撃は28兆円予測、航空会社が返金先延ばしの兆候も」
航空旅客への打撃は28兆円予測、航空会社が返金先延ばしの兆候も
国際航空運送協会(IATA)は3月24日付けで新型コロナウィルス(COVID-19)による影響の予測を更新し、航空会社による旅客輸送事業の収益は2019年比で44%、2520億米ドル(約28兆円)減少するとの見通しを示した。IATAが3月5
- ジーアーチ トライデント・ツアーズさんの「現金 or EMD – コロナウイルスに伴う航空会社の航空券キャンセル対応」
ジーアーチ トライデント・ツアーズ公式ブログ | Prestigeなイタリア・フランス・スペイン個人旅行専門店+アメリカ・カナダ業務渡航
イタリア・フランス・スペイン・アメリカ・カナダのPrestigeなテーラーメイド旅行や旅の プロデュ―スする旅行会社、ジーアーチ株式会社トライデン・ツアーズ公式ブログ
- 子連れ旅と食の情報マガジン「FOOTABY!」さんの「信頼できる航空会社はどこ?キャンセルポリシーをチェック」
信頼できる航空会社はどこ?キャンセルポリシーをチェック | 子連れ旅と食の情報マガジン「FOOTABY!(フータビー)」
新型コロナウイルスの外出自粛で大きな影響を受けている業界のひとつ、航空業界。世界各国の航空会社の、便変更・払い戻しに対する対応もさまざまです。航空業界の現状と今後の選び方について、見解をまとめました。
- 「入国制限・緩和状況 コロナに負けるな」さんの「オートリファンド停止中の航空会社」
払戻制限をしている航空会社 | 海外出張ドットコム
払戻を停止、遅延している航空会社が増えております。返金がかなり先になるか現金では返金されず次回利用可能なバウチャーとなってしまう危険性もあります。
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