- 2月初旬の軍艦島上陸ツアーの第2弾です。
- クルーズ船に乗る前に、ツアーとセットになっていた「軍艦島デジタルミュージアム」という施設に寄ってみました。
軍艦島デジタルミュージアムとは。
明治日本の産業革命遺産として2015年7月に世界遺産登録された軍艦島(端島)の概要や歴史などをデジタル技術を駆使して展示しているミュージアムです。
場所はこちら。↓
この施設ですが、軍艦島クルーズをやっている会社が運営しており、「ミュージアムの見学だけ」のほか、「クルーズのみ」「ミュージアム&クルーズのセット」などを選ぶことができます。
「軍艦島デジタルミュージアム」の公式サイトがこちら。↓
で、その会社がやってるクルーズ船「軍艦島コンシェルジュ」の公式サイトがこちら。↓
「クルーズじゃなく『コンシェルジュ』? クルーズなのに『ミュージアム内で乗船受付?』」など、とまどう点もありましたが、同じ会社が運営しているメリットを活かし、「ミュージアムで事前学習。そしてクルーズ。さらに上陸へ」までをワンストップで提供しているという、そんな感じなんだと思います。
私は現地に行って初めて知りましたが、軍艦島クルーズ自体は他の海運会社さんもやってらっしゃるので、予算やスケジュールなどで選ぶことができそうです。
参考までに、他社さんのリンクも(私が見つけた範囲で)載せておきます。↓
写真など。
私は10時30分出港の「午前便」を予約したので、9時営業開始のデジタルミュージアムに行き、1時間程度見学をさせてもらいました。
ホテルをチェックアウトしてミュージアムへ徒歩移動していたら、昨晩登った稲佐山を発見。↓
「鉄道発祥の地」も発見。(現・長崎みなとメディカルセンター)↓
そのすぐ横には、「運上所跡」の石碑も。↓
(江戸時代のいわば税関所とのこと)
「旧長崎税関下り松派出所」も発見。↓
(現・長崎市べっ甲工芸館)
「旧香港上海銀行長崎支店記念館」も。↓
(いやぁ、歴史のある街ですねー。で、ここを過ぎた角を左折するとデジタルミュージアムがあります)
軍艦島デジタルミュージアムに到着。↓
(このビル1棟が、ほぼまるまるミュージアムみたいです)
1階で受付を済ませ、2階に上がると、壁面全体に「軍艦島の紹介映像」が投影され、生声で解説が加えられてました。↓
投影画像に合わせ、ぴったりのタイミングで解説が添えられます。↓
軍艦島の空撮シーン。↓
「へぇ、ガイドスタッフさんの中に元島民がいるんだぁ」と思っていたら、なんとこの元島民の方ご自身が解説アナウンスを生でやってらっしゃいました。すばらしい。↓
(ちなみに、この壁面投影動画に限らず、館内は動画撮影は禁止です。写真はOK)
当時の住居アパートの一室を再現した空間。↓
(30棟以上のアパートがあったそうですが、これはおそらく普通の坑員さん用かと。島内を一望できる高台には幹部社員用の高級住宅棟もあったそうです)
最盛期の軍艦島のパノラマ模型。↓
(究極の職住接近)
階段踊り場にある「階段踊り場(X階段)」の写真。↓
(左右双方向の階段がおしゃれ)
日本最古の鉄筋コンクリート造の高層アパート「30号棟」の変遷写真。↓
(2020年に外壁や床の一部が大きく崩落し、この状態がいつまで保てるかも分からないとか)
で、その30号棟の模型。左が2021年版で、右が1916年の竣工時。今年で築107年。すごい。。。↓
軍艦島で最後に建てられた体育館(71号棟)。↓
(完成後すぐに閉山を迎え、そのまま廃墟に。ものの哀れ…)
この島独特の外観を目当てに、数々の映画・ドラマ・ミュージックビデオのロケ地(もしくはロケハン地)にもなっているそうです。↓
世界遺産登録を機に巻き起こった「朝鮮人強制労働」問題に関する(控えめな)展示も。↓
(「日本人も朝鮮人も全国民が等しく徴用された。軍艦島は地獄島ではない」というのが日本側の見解みたいです)
民族差別がなかったとしても、特に戦前は過酷な労働・生活環境であったことは容易に想像できますし、幹部社員・坑内夫・坑外夫の間に格差があったことは(住宅のスペックを見ても)疑いようはなく、その意味では雇われる労働者にとっては等しく「3K」な職場だったんだろうなと感じました。
(戦後は労使関係が近代化され、待遇や労働・生活環境はずいぶんと改善されたようですが)
そんなこんなで、デジタルミュージアム見学を終えて出港地の常盤桟橋に向かいます。(徒歩数分)↓
(私が乗船すると思しきクルーズ船が見えてきました)
クルーズ船と稲佐山。↓
次回に続きます。
関連サイト。
- Googleさんの公式ブログ記事「“軍艦島”をストリートビューで歩いてみよう」。↓
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