初めての山梨旅行【その6:保阪嘉内ゆかりの地めぐり@山梨県韮崎市】

初めての山梨旅行【その6:保阪嘉内ゆかりの地めぐり@山梨県韮崎市】
  • 今回は、「宮沢賢治の心の友・保阪嘉内」の故郷・山梨県韮崎市にある“ゆかりの地”をかけあしで回った際の記録をご紹介します。

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When(訪問・利用・購入時期)

  • 2019年10月某日。

Who(同行者の動きなど)

  • 同行メンバー含め、総勢3名で訪問。
    • 各スポットでの滞在時間なども含め、自動車で1〜2時間もあれば回りきれる行程でした。

Why(訪問・利用・購入目的&期待値)

How Much(消費コスト)

  • ガソリン代を別にすれば、特にコストはかかりません。

その1:韮崎市民交流センターNICORI内 ふるさと偉人資料館

概略

  • 「嘉内についての展示もある」ことを聞きつけ、真っ先に寄ってみました。
  • 公式サイト内にある「ふるさと偉人資料館」のページはこちら。↓
韮崎市民交流センター NICORI -ニコリ-

所在地

  • JR中央線・韮崎駅前のロータリー広場に面した、便利そうな場所にありました。

Photo(記録写真)

韮崎駅前のロータリー広場。のどかです。
広場の向かいに建つ市民交流センター NICORI(ニコリ)。
公民館、図書館、子育て支援センターなどの複合施設です。
1階の奥に「ふるさと偉人資料館」がありましたが、嘉内については“解説パネル”が1枚掛けられているだけでした。
嘉内にスポットを当てた企画展でもない限り、わざわざ行く価値はないかも…。

コメント

  • 時間に余裕があれば、むしろ同センター2階にある韮崎市立大村記念図書館で資料閲覧したほうがよかったかも。
    • 図書館の公式サイトで「保阪嘉内」で資料検索してみたところ、今日現在で25件ヒットします。

その2:銀河鉄道展望公園

概略

  • 市内が一望できる高台の公園です。
  • 「暗闇の中を一本の光の帯が上昇していく夜のJR中央線が、まるで銀河鉄道のように見える」ことから、この名がついたそうです。
  • その昔、嘉内が甲府で山稜の上の夜空にかかるハレー彗星を見て、「銀漢を行く彗星は、まるで夜行列車のようだ」という一文を書き添えた彼のスケッチが残されていますが、「この体験を嘉内は賢治にも話したはずだし、スケッチも見せたはず。それが『銀河鉄道の夜』を着想するきっかけを与えたのだ」という説があります。(実際、きっとそうなんでしょうね)
  • 韮崎市公式サイト内の紹介ページ。↓
http://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021607033/

所在地

  • 高台というか、山の中腹といった感じでしょうか。

Photo(記録写真)

農道の途中で、いきなり登場します。
夜景の写真が飾ってありました。
たしかに、夜にここで中央線の特急列車が走るのを見たら、銀河鉄道に見えるかもしれません。
おぉ、賢治や嘉内たちが農学校時代に発行した文芸同人誌「アザリア」に関する解説もしっかりと載ってます!
しかも写真付きで! 韮崎市、立派です。
郷土の偉人・嘉内の経歴に加え、例の「ハレー彗星」スケッチまで!
韮崎市、素敵です。
街と向こう側の山々を見渡せる、すばらしい見晴らし!
韮崎市、美しいです。
「銀河鉄道と嘉内」の解説をこんなにビッシリと!
韮崎市、詳しすぎます。
なぜか、背のばしベンチが!
韮崎市、ユニークです。
十字懸垂ベンチまで!
韮崎市、お茶目です。
とどめは腹筋ベンチ
韮崎市、何考えてんだか。

コメント

  • ベンチはともかく、今度はぜひ夜間に寄ってみたいところです。(冬は寒そうなので避けたほうが賢明かもしれません)

その3:東京エレクトロン韮崎文化ホール前の「花園農村の碑」

概略

  • 賢治と嘉内の生誕110周年(同い年だったそうです)を記念し、2008年歌碑が建立されました。
    • 嘉内と賢治、それぞれの「農業」にかける想いが記されているそうです。
  • 「花園農村の碑」の紹介ページはこちら。↓
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所在地

  • 東京エレクトロン韮崎文化ホールの前庭にあります。↓

Photo(記録写真)

右側がホールで、左側が歌碑が建っている前庭。
この面には2人の出会いが書いてありました。
「2人の目指すところが『みんなの幸せのために生きる』ことであると知って意気投合心の友となった」そうです。なんという絆でしょう…。
こちらには嘉内の経歴。
あ、「山梨日日新聞社」で働いていたこともあるんですね。
こちらは賢治の経歴。
碑文がちゃんと写ってません…。
続いてそれぞれの裏面を見てみましょう。
実はこの歌碑、銀河鉄道をかたどってるんですよね。
実際には別々の人生を歩むことになった賢治と嘉内ですが、ここでは銀河鉄道に同乗して旅行をしているというわけです。
まさにジョバンニとカンパネルラ。
「花園農村の碑 ほんとうの幸せを求めて」
嘉内の歌の出典は、歌稿「文象花崗岩」に挟まれたノート断片より。
四季それぞれに見る“農業のすばらしさ”が歌われてます。
賢治のほうは、1925年に嘉内に充てた手紙の一節です。
「教師を辞めて、理想論だけでなく現実も見据えられるような本統の百姓になるよ!」と宣言しています。

コメント

  • 2人の実家は、それぞれ(当時としては)裕福で恵まれた家庭だったそうですが、「苦労の多い農業、貧しい農民の生活をどうにかしていきたい」という純粋な願いが「みんなの幸せのために」という気持ちにつながっていたんでしょうね。美しすぎる…。

その4:保阪嘉内の生家

概略

  • 嘉内の生家が市内に現存しているそうです。
  • 外観だけでもひとめ見ようと立ち寄ってみました。

所在地

  • とはいえ、今も個人宅としてご子孫が暮らしていらっしゃるのでしょうし、「賢治の生家跡」のように観光スポットになっている様子もなかったので、ドンピシャで場所を特定するのは控えます。
    • 「このあたりの、どこかです」という感じでご容赦ください。

Photo(記録写真)

ネット上の各種情報を総合し、「ここが生家に違いない」と私が判断したのがこちらのお宅。
きれいに手入れされた庭。
旧家・名家って雰囲気が残ってますね。

コメント

  • 彼がここで生まれていなければ、賢治が『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』を創作することもなかったのかも。嘉内さんに感謝。

その5:保阪嘉内のお墓

概略

  • 賢治と出会い、彼に多くの刺激やインスピレーションを与えてくれたことを嘉内さんに直接御礼申し上げるべく、墓前にお参りすることにしました。

所在地

  • 生家同様、こちらもネット上でドンピシャの場所特定をされている形跡がありませんので、私も念のためボカしておきます。
    • だいたいこの辺です。↓

Photo(記録写真)

黒い墓石の前には、嘉内とその妻さかゑ、そして賢治の3人の短歌が刻まれた石碑が建っていました。
甲州の不二と心を合わせけん 岩手の山もはれやかに見ゆ」by嘉内
賢治という親友をもちたるなき人を こゝろゆくまで偲ぶこの頃」byさかゑ
もう、泣きそうです…。
向かい側には、
甲斐にゆく、萬世橋のスタチオン ふっと哀れに、思ひけるかも」by賢治
当時の“万世橋ステーション”は甲州へつながる中央本線のターミナル駅だったようです。
その駅舎を見て心の友に思いを馳せたっつうことですよね。号泣…。
墓地は、市内の一部が見下ろせる高台にありました。
嘉内は今も故郷を見守っているんですね。

コメント

  • ひたすら、合掌。

Good(イケてる点)

  • さすが出身地だけあって、韮崎市(ならびに市民)が嘉内をリスペクトし、心友である賢治についてもあたたかく迎え入れていることがよく分かりました。
    • ちなみに、賢治の故郷である岩手県側の記念施設などでは、嘉内の扱いは決して大きくないらしいです。
    • 賢治に創作のインスピレーションを与えただけでなく、「一緒に法華経に帰依しよう。一緒に『みんなの本当の幸せ』に至る道を探そう。我を捨てるな」とまで言わせたのが嘉内なわけですから、岩手側でも嘉内についてはもっと正当に評価すべきだと思います。(とはいえ、私が嘉内の存在を知ったのは今年に入ってからなので、偉そうなことは言えませんが…)

Not Good(イケてない点)

  • 「ふるさと偉人資料館」の嘉内関連の展示は、もうひとふんばりしていただきたいものです。

Conclusion(まとめ)

  • 次回は『風の又三郎』のモチーフになったと思われる「風の三郎社」を探しに清里方面に向かった時の記録をお伝えする予定です。

Link(関連サイト)

  • 韮崎市『広報にらさき2009年7月号
    • 「アザリア記念会」特集記事(その1)へのリンクあり。
    • アザリア記念会の成り立ち、嘉内ゆかりの場所マップ、嘉内の経歴などがまとまってます。
http://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021601611/
  • 韮崎市『広報にらさき2009年8月号
    • 「アザリア記念会」特集記事(その2)へのリンクあり。
    • 嘉内の長男・善三氏インタビューが載ってます。
    • 先ほど紹介した保阪家墓所の墓誌によると、善三氏は2017年9月に92歳で他界されたとのこと。ご冥福をお祈りします。
http://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021601673/
  • 韮崎市『広報にらさき2009年9月号
    • 「アザリア記念会」特集記事(その3)へのリンクあり。
    • 2009年6月に岩手大学で開かれた賢治関連イベントで、文芸同人誌『アザリア』を作った賢治・嘉内を含むメンバー4人それぞれの子孫が一堂に会した記録が載ってます。(それにしても、すばらしい連載企画ですね〜)
http://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2013021601765/

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