When(訪問・利用・購入時期)
- 2019年10月某日。
Where(所在地)
- ここ。
- さほど大きな建物ではありませんが、外観も内装も洒落てます。
Who(同行者の動きなど)
- 総勢4名でおじゃましました。
- 「宮沢賢治って、心の友・保阪嘉内によって山梨とつながっていたんだねぇ。知らなかったねぇ。ほうとうが名物の山梨と、3大麺(わんこそば・冷麺・じゃじゃ麺)が名物の岩手の接点は、こんなところにもあったんだねぇ。文学館の目の前に、ほうとう屋さんがあるから食って帰る?」みたいな同行メンバーもいましたが、各人ともこの時ばかりは昔の“文学少年・文学少女”にタイムスリップしていたようです。
Why(訪問・利用・購入目的&期待値)
- 「細野晴臣 → 銀河鉄道の夜 → 宮沢賢治 → 心の友・保阪嘉内 → 山梨県」という連想をしているうちに、嘉内のゆかりを地を巡ってみたくなった。
- そのためにも、まず賢治と嘉内の繋がりを押さえておきたい。
- ちょうど甲府市内で『宮沢賢治展』をやっていて、嘉内との親交についても触れられているらしいので、ぜひ行ってみよう。
What(やったこと・体験したこと)
いろいろ展示されていましたが、その中でも以下のものについてはひたすら凝視し、目に焼き付けてきました。(展示品の写真撮影は禁止です)
- 盛岡高等農林学校時代に、仲間と作った文芸同人誌『アザリア』。
- 現物が残ってるんですねぇ…。
- 『アザリア』の仲間であり、寄宿舎で1年間同室だった保阪嘉内に対して送った手紙の数々。
- 賢治の童話作品などの執筆原稿。
- なかでも『銀河鉄道の夜』は、晩年まで繰り返し手を入れ、ストーリーを組み替えていたそうです。
- この企画展のために松本零士さんが描いた『銀河鉄道999』のオリジナルイラスト。
- 童話集『注文の多い料理店』の広告。
- 「家庭に・学園に」「面白い・美しい童話」「団らんの家庭をよりよく飾る」など、けっこうベタな宣伝文句が並んでいました。w
- 『雨ニモマケズ』が記されていた最後の手帳。
- 没後、愛用のトランクのポケットから発見されたとのこと。
- 病気に倒れ、死を覚悟して書かれた“父母宛ての遺書”。
- 冒頭の「この一生の間、どこのどんな子供も受けないような厚いご恩をいただきながら、いつも我慢でお心に背き、とうとうこんなことになりました」が泣かせます…。
- 賢治の絶筆二首
- 永眠する前日(1933年9月20日)に詠んだ短歌です。グッときます。
How Much(消費コスト)
- 企画展観覧料は「一般:600円」なのですが、「県内宿泊者割引」を適用していただき480円で観覧できました。いいサービスですね。
Photo(記録写真)
- 展示品の写真撮影は禁止されていたため、順路のラストにワープします。
Good(イケてる点)
- 偉大な詩人・童話作家であると同時に、実生活では七転八倒しながら「本当の幸い」を追い求め続けた“人間臭い宮沢賢治”に、ちょっとだけ触れられたような気がします。
- たとえば、彼の故郷、岩手県花巻市にある「宮沢賢治記念館」は、「偉人で聖人で高潔な哲学者で孤高の芸術家」みたいなトーンが強調されているらしく、先日そこを訪問してきた知り合いのご夫婦は「取り上げられかたが“立派な人”になりすぎてて息が詰まりそう」とか言ってました。w
- 賢治を極端に美化せず、彼の実像をそのまま理解する上で、今回のような企画展は非常に有意義ではないかと思います。
Not Good(イケてない点)
- 展示品の一部に、ちょいちょい「精密複製」が含まれていたこと。
- 例の「雨ニモマケズ手帳」も、「実物展示は11月2日〜15日まで」だそうです。10月の訪問だったので、ちょっと損した気分…。
Conclusion(まとめ)
- 『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』のモチーフを賢治に提供した(可能性が高い)心の友・保阪嘉内の予習がほぼ完了しましたので、次回は嘉内の故郷(韮崎市)についてお伝えする予定です。
Link(関連サイト)
- 「山梨県立文学館」の公式サイト。
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- 「開館30周年企画展 宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ」の案内ページ。
- 会期は2019年11月24日までです。お早めにお出かけください。
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