初めての山梨旅行【その5:宮沢賢治展@山梨県立文学館】

初めての山梨旅行【その5:宮沢賢治展@山梨県立文学館】
  • 今回から、ようやく今回の旅のメインテーマである「宮沢賢治と、その心の友・保阪嘉内」の足跡をたどるツアーについてご報告します。
  • まずは、開館30周年記念企画展として『宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ』を開催していた「山梨県立文学館」から参ります。

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When(訪問・利用・購入時期)

  • 2019年10月某日。

Where(所在地)

  • ここ。
    • さほど大きな建物ではありませんが、外観も内装も洒落てます。

Who(同行者の動きなど)

  • 総勢4名でおじゃましました。
    • 「宮沢賢治って、心の友・保阪嘉内によって山梨とつながっていたんだねぇ。知らなかったねぇ。ほうとうが名物の山梨と、3大麺(わんこそば・冷麺・じゃじゃ麺)が名物の岩手の接点は、こんなところにもあったんだねぇ。文学館の目の前に、ほうとう屋さんがあるから食って帰る?」みたいな同行メンバーもいましたが、各人ともこの時ばかりは昔の“文学少年・文学少女”にタイムスリップしていたようです。

Why(訪問・利用・購入目的&期待値)

What(やったこと・体験したこと)

いろいろ展示されていましたが、その中でも以下のものについてはひたすら凝視し、目に焼き付けてきました。(展示品の写真撮影は禁止です)

  • 盛岡高等農林学校時代に、仲間と作った文芸同人誌『アザリア』。
    • 現物が残ってるんですねぇ…。
  • 『アザリア』の仲間であり、寄宿舎で1年間同室だった保阪嘉内に対して送った手紙の数々。
    • 嘉内の子孫が保管していた約70通もの「賢治から手紙」によって、2人の絆の強さが後年明らかになったそうです。
    • 「嘉内の除名退学を知らせるとともに精一杯の励ましを送る手紙」「菜食主義者になったことを知らせる手紙」「嘉内の母の死を悼みつつ『南無妙法蓮華経』を何行も繰り返し綴った手紙」「『私が友保阪嘉内、我を棄てるな』と懇願しながら、自分が深く信仰する法華経国柱会への入信を勧める手紙」など、心の友に対する賢治の熱い思いが伝わってきます。
  • 賢治の童話作品などの執筆原稿
    • なかでも『銀河鉄道の夜』は、晩年まで繰り返し手を入れ、ストーリーを組み替えていたそうです。
  • この企画展のために松本零士さんが描いた『銀河鉄道999』のオリジナルイラスト。
  • 童話集『注文の多い料理店』の広告。
    • 「家庭に・学園に」「面白い・美しい童話」「団らんの家庭をよりよく飾る」など、けっこうベタな宣伝文句が並んでいました。w
  • 雨ニモマケズ』が記されていた最後の手帳。
    • 没後、愛用のトランクのポケットから発見されたとのこと。
  • 病気に倒れ、死を覚悟して書かれた“父母宛ての遺書”。
    • 冒頭の「この一生の間、どこのどんな子供も受けないような厚いご恩をいただきながら、いつも我慢でお心に背き、とうとうこんなことになりました」が泣かせます…。
  • 賢治の絶筆二首
    • 永眠する前日(1933年9月20日)に詠んだ短歌です。グッときます。

How Much(消費コスト)

  • 企画展観覧料は「一般:600円」なのですが、「県内宿泊者割引」を適用していただき480円で観覧できました。いいサービスですね。

Photo(記録写真)

駐車場から文学館へ向かう、まさに思索の森。(←ほめすぎ…)
街路灯には宮沢賢治展のフラッグも。
賢治のシルエットパネルもあって。
文学館に到着。
賢治展、絶賛開催中。
これが賢治展のキービジュアルになっています。
よって、チケットもこんな感じ。
ロビーにも。
吹き抜けのカマボコ型天井。なかなかいい感じ。
  • 展示品の写真撮影は禁止されていたため、順路のラストにワープします。
順路のラストにあった「記念撮影」スポット。
大きさはこんな感じです。
ミュージアムショップで販売されていた企画展の図録もゲット。
1,500円なり。
図録内には、賢治が嘉内に送った手紙も多数載っていました。
読みごたえたっぷり。
閲覧室には、当文学館が所蔵している賢治関連の資料がずらっと並べてありました。
気が利いてます。(こちらは入場無料)
蔵書一覧も置いてあって“持ち帰り自由”となっていました。
サービスが行き届いていると思います。

Good(イケてる点)

  • 偉大な詩人・童話作家であると同時に、実生活では七転八倒しながら「本当の幸い」を追い求め続けた“人間臭い宮沢賢治”に、ちょっとだけ触れられたような気がします。
    • たとえば、彼の故郷、岩手県花巻市にある「宮沢賢治記念館」は、「偉人で聖人で高潔な哲学者で孤高の芸術家」みたいなトーンが強調されているらしく、先日そこを訪問してきた知り合いのご夫婦は「取り上げられかたが“立派な人”になりすぎてて息が詰まりそう」とか言ってました。w
    • 賢治を極端に美化せず、彼の実像をそのまま理解する上で、今回のような企画展は非常に有意義ではないかと思います。

Not Good(イケてない点)

  • 展示品の一部に、ちょいちょい「精密複製」が含まれていたこと。
    • 例の「雨ニモマケズ手帳」も、「実物展示は11月2日〜15日まで」だそうです。10月の訪問だったので、ちょっと損した気分…。

Conclusion(まとめ)

  • 『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』のモチーフを賢治に提供した(可能性が高い)心の友・保阪嘉内の予習がほぼ完了しましたので、次回は嘉内の故郷韮崎市)についてお伝えする予定です。

Link(関連サイト)

  • 山梨県立文学館」の公式サイト。
山梨県立文学館 | YAMANASHI PREFECTURAL MUSEUM of LITERATURE
山梨県ゆかりの文学者に関する資料の収集と保管・公開を行っている山梨県立文学館のサイト。文学館は広く文学についての理解を深めるため調査研究を行い、さらに県民の創作や研究の発表の機会を提供しています。
  • 「開館30周年企画展 宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ」の案内ページ。
    • 会期は2019年11月24日までです。お早めにお出かけください。
展覧会 | 山梨県立文学館 | YAMANASHI PREFECTURAL MUSEUM of LITERATURE
山梨県ゆかりの文学者に関する資料の収集と...

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