- 今年は日本での矢野顕子さんのライブが数多く開催された、いわば“当たり年”でした。
- 久々の共演ライブなどもあり、私などは「えっ、もしかして年末の最後のライブで『もう歳なんで、これでライブは卒業です』とか言い出すんじゃないだろうな?」と不安をおぼえたりしましたが、杞憂でした。
というか、矢野さんのパワフルさをひたすら感じた1年でした。
- ということで、私が実際に鑑賞できた分だけ、総ざらえしておきます。
(実際の公演数は、もっと多いです)
ブルーノート東京にて(2024年8月30日)
公演名:AKIKO YANO TRIO featuring WILL LEE & CHRIS PARKER
- 暑かった。(気温も演奏も)
- 昨年に続き、坂本龍一さん作曲の「千のナイフ」を演奏。ますますカッコ良くなってました。このトリオ、歳をとるのを忘れたのか?
(当日のセットリストを含む詳細なレポートは、ぜひ「やのコレ」さんでご確認ください。以下同様)
ブルーノート東京の入口。
音楽だけでなく、食事とお酒も楽しめます。箸袋も矢野さんオリジナル仕様。
ここに来たら、モヒートを飲むことに決めてます。ミントが超新鮮。
くるくるタイプのフレンチフライ。
この公演だけの特製海鮮チラシ。奥には定番ミックスナッツ。どちらもそれなりのお値段ですが、おいしかったです。
江戸川区総合文化センター 大ホールにて(2024年9月7日)
- 初めて訪れたホールが新鮮。
- ソロ・ライブだけに、ピアノと歌の響きが堪能できました。
(声の調子もよろしかったようで、素敵な歌いっぷりでした)
1983年にできたホール。ちょっとしたショッピングモールのようにも見えますね。
正面玄関。まさにザ・昭和の文化会館といったおもむき。
誰でも歩ける中央ロビー。
大ホール前。完売御礼!
北野大さんによる人生大学もやってます。(いろんな意味で興味が湧きます)
2階席への階段の脇に名誉区民の彫像が。
江戸川区長を9期36年(!)務めたお方だそうです。公選制となる前も含めて9期とはいえ、公選制になってから6回当選だそうで、いくらなんでも多選過ぎるのではないかと…。
開演前に撮影したピアノ。いい音でした。
終演後、ホール出口に張り出されたセットリスト。なんか、「やのあきこちゃんの、きょうのお歌」的なかわいい字体で、いいと思います。
昭和女子大学人見記念講堂にて(2024年9月21日)
公演名:SMA 50th Anniversary presents 矢野顕子 & 奥田民生「ラーメン★ライダー」
- お二人が所属する事務所SMA(Sony Music Artists)の創立50周年記念ライブでした。
- 人見記念講堂と奥田民生さんという組み合わせの妙。(ご本人もMCで「女子大で緊張する」的なことをおっしゃっていたかと)
- ユニコーン時代の曲、カッコよし。(「大迷惑」とか最高))
白を基調としたキレイなホール。久しぶりに来ました。
一瞬「SMAP 50th Anniversary」に見えないこともない。
奥田民生ファンのおかげで、客層が若返り、女性比率もいつもより高めだったかと。
キレイなホール内部。音響もすばらしい。まさにすばらしい日々。
東京オペラシティ コンサートホールにて(2024年9月24日・25日)
公演名:矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo ~ Step Into Paradise ~
- 上原ひろみさんとの8年ぶりのレコーディングライブ。(CD、発売済みです)
- 2日間とも参戦しましたが、両日ともセットリストは同じでした。
- しかも、両日とも何曲かテイク2(録り直し)があったため、トータルで4回も聴けた曲もあり、ファンとしては超お得。
- 1日目のテイク2(最もノリノリな曲)で手拍子が入り、テイク2が意味なしに。(ちゃんと最後まで演奏されました)
2日目には矢野さんから「私たちよりリズム感があれば別ですけどね」という感じの(ある意味で超・コワモテの)手拍子禁止令が発出されました。w
(しかし、あれだけ「レコーディングライブ」だっつってんのに、手拍子って。。まぁ気持ちは分かりますけど)
初台駅からオペラシティに入ると、巨神兵みたいなオブジェがお出迎え。
コンサートホールへと続く、高さ20m長さ200mの半戸外空間「ガレリア」。
正面入り口に到着。
早くも今日のレコーディングCDの発売告知が。
「自分の拍手も録音されるんだなぁ」という妙な感慨に浸りました。
ビュッフェカウンターもあるホワイエ。
ちなみにビュッフェは1階より2階のほうが空いてました。
2階へ続く階段から見た1階グッズ売り場。スタッフさんは大忙し。
設計段階から監修を務めた武満徹さんを讃え、「タケミツメモリアル」という名が冠されたコンサートホール。ピラミッド型の天井と天然木をふんだんに使用した内部。文句のない音響空間。
開演前に撮影させてもらったステージ。上にパイプオルガン。下に2台のピアノ。
演奏も歌も文句なし。
NHKホールにて(2024年12月15日)
公演名:矢野顕子さとがえるコンサート2024 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫
- 年末恒例。今回で29回目とのこと。私はたぶん皆勤賞かと思われます。
- 「千のナイフ」のほか、矢野さんバージョンの「TONG POO」も披露され、YMOチルドレンとしては感謝感激。
- さらにアンコールでMISIAさんがサプライズで登場。矢野さんが作詞作曲し、MISIAさんが2022年の紅白歌合戦の紅組トリで歌った名曲「希望のうた」が。
曲・ピアノ・2人のデュエットのすべてが素晴らしすぎて、曲が終わっても長い拍手喝采が続き、その後のMC中も客席のあちこちから鼻をすする音が響いてました。
(私もかなりやばかったので、演奏中は時おりホールの天井を見上げて耐え忍びました) - そしてアンコールの2曲目が、バンド編成で、そしてMISIAさんも参加して「ひとつだけ」。
いやぁ、たぶん業務記録用に録音してると思うので、音質度外視でこの2曲だけでも配信してくれないもんでしょうか。
NHKホールに行くときは、原宿駅から向かうことが多いです。夕暮れのNHK局舎がきれい。
年末恒例の「青の洞窟 SHIBUYA」のブルーイルミネーションがお出迎え。12月25日までとのこと。
青く、そして中は明るく光るNHKホール。
N響さんの第9と矢野さんのさとがえるは、今やNHKホールの季語ですね。
NHK関連以外の12月公演は、山下達郎さん(5日公演は途中で中止になったそうでご自愛いただきたいものです)、葉加瀬太郎さん、そして矢野さんのみ。
クリスマスイブのN響公演が終わると、NHKホールは1週間かけて紅白の準備へと突き進むわけですね。
毎年撮影している正面入口。
こちらも、ホール訪問のたびに挨拶しに来たくなる岡本太郎さんの「天に舞う」。
「やぁよく来たねぇ。お久しぶりだったねぇ。僕たち踊ってるよぉ。一緒にどぉ?」みたいな。
こちらも、さとがえる名物のグッズ販売案内。
(MC途中のグッズ紹介パートでは、矢野さんと佐橋さんが「ショップチャンネル」とか「デーブイデー、シーデー」などと夢グループに掛けたおふざけを披露なさってました。w)
お花はJ-WAVEさんのみ。年賀状じまいならぬ、業界全体で「お花じまい」協定でも結ばれたとか?
ということで、今年の矢野さんのライブ活動量は、相当なものでした。
他にも関東近郊でいくつも行きたい公演があったのですが、私は5公演・6ステージに絞らせていただきました。
中でも、つい2日前のNHKホール「さとがえる」が最も印象に残りました。
矢野さんは、いつも以上の声量だったように思いますし、ロケット発射のSEの轟音もすごかったですし、バンドとしてのまとまりも年々強まってますし、MISIAさんとのコラボも最高でしたし。
これで今年の矢野祭りは終わりなんでしょうが、「大晦日に、またもやNHKホールで、MISIAさんの歌に、シレッと参加」なんて、起きないもんですかねぇ。
もうニューヨークにお帰りになっちゃったんでしょうかねぇ。
いずれにせよ、いい年越しができそうです。
Link(関連サイト)
- 矢野顕子さんの公式サイト。
- 矢野さんのファンサイト『やのコレ』さんのライブ記録ページ。めちゃくちゃ参考になります。
オペラシティでのライブレコーディングCDがこれ。もう売ってます。良いです。↓
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