チコとの遭遇【文化庁メディア芸術祭受賞作品展】

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チコとの遭遇【文化庁メディア芸術祭受賞作品展】
  • 第22回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展が、今度の日曜日(16日)まで東京・お台場界隈で開かれています。
  • 今回は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に世界102の国と地域から4,384作品の応募があったとのこと。
  • たまたま別件で近くまで来ていたことや、なじみのあるアーティストやテレビ番組が受賞したこともあり、せっかくなのでちょっと見学に行ってきました。

When(訪問・利用・購入時期)

  • 2019年6月9日。

Where(所在地)

Who(同行者の有無など)

  • 単独で訪問。
    • 何人かの知人に声をかけるも「アートのイベントなの? エンタのイベントなの? アニメだけじゃないんでしょ? 全体に占めるマンガの分量はどのくらい? 一体、何のイベントなの?」などと鈍い反応ばかりだったため、メンドくさくなり1人で行くことに。

Why(訪問・利用・購入目的&期待値)

  • 今回、エンターテインメント部門の大賞に輝いたのは「チコちゃんに叱られる!」です。
  • 訪問当日は、番組の制作チームによるトークセッションが予定されていました。
  • 「チコちゃんの舞台裏が聞けるのでは?」という期待とともに出かけてみました。

What(やったこと・体験したこと)

  • 受賞作品に関する各種カンファレンスやトークセッションは要事前予約だったそうな。
  • 幸運にも“チコちゃんトークセッション”には「当日受付枠」が用意されていて、無事に私も聴講可能に。
  • 「チコちゃん」制作チームが登場するのは「アワードカンファレンス[エンターテインメント部門]『人を楽しませる作り手の意志と芸術表現』」という1時間のコマ。場所は科学未来館7階の未来館ホール

How Much(消費コスト)

  • どの会場(科学未来館もフジテレビ湾岸スタジオ)も入場無料
  • カンファレンスやトークセッションの聴講も無料
    • 科学未来館の常設展や企画展を見学するのは有料ですが、作品展の会場となった7階フロアについては誰もが自由に入場可能でした。

Photo(記録写真)

  • 作品展の会場内は、ごく一部を除き基本「写真撮影OK」とのこと。
  • また、参加したトークセッションでは、開始前にわざわざ「『ビデオによる撮影』はご遠慮ください」とのアナウンスもありました。
  • さらに、カンファレンスの最中、“とあるゲストの登場”によりオーディエンスのほぼ全員が写真撮影を始めたにも関わらず一切の注意がありませんでした。
  • そういうわけで、トークセッションも写真OKと解釈し、それらも含めてご紹介します。
お台場到着。久々に肉眼で見たフジテレビ本社。
本社の手前にあるのがフジテレビの湾岸スタジオ。けっこう離れてます。(写真右側のビル)
その湾岸スタジオの向かい側に、カンファレンスやトークセッションの会場となった日本科学未来館が。
1階ホール。最上階まで続く長い長い階段が特徴的。
巨大な地球儀ディスプレイ。ディスプレイなので、いろんなバリエーションの映像が映ります。
階段はキツイので、エレベーターを利用して7階の未来館ホールに到着。
開演前のステージ。
開演。モデレーターは、ゲームクリエイターでもあり大学の先生でもある遠藤氏
大賞を受賞した制作チームの皆さんが登壇。(共同テレビ、NHK、NHKエンタープライズの方々)
後ろのスクリーンをよく見たら、ゲストもいらっしゃるとのこと。
ゲストのお出まし。
丁寧に受賞のお礼をする5歳児。このへんから会場は大撮影会へと変貌します。
ひと暴れ中。このあと、トークセッションの間はいったんステージから降りたものの…
エンディングに再び登場。ここまでの感想を聞かれて「話が難しくて、ワタシにはよく分からないわ〜」と発言。(制作チームの温かい眼差しが印象的でした)
この直後、5歳児がハシャギ過ぎて、ステージを踏み外して転落しそうになったりします。さすがにヒヤッとしました。
すんでのところで共同テレビの小松さんに腕をつかまれ、転落を免れた直後。小松さんが「セーフッ!」ってやってます。他のスタッフも一安心の笑顔。
自分のオテンバのせいで落っこちそうになったのに、その本人まで「セーフッ!」ってやってます。(笑いながら撮ったのでブレまくり)
番組の生みの親である小松さんと。チコちゃん、愛されてるのがよく分かります。
トークセッションも無事終了。5歳児も退場。実際目の前で見ると、頭が超デカイ。
カンファレンスのない日でも、このようなパネル展示があるので「平面のチコちゃん」となら記念撮影ができます。
ちなみに、別会場のフジテレビ湾岸スタジオでもチコちゃんコーナーが用意され、こちらでは立体キョエちゃんが出迎えてくれました。(両会場に展示されている受賞作は、チコちゃんだけだそうです)

Good(イケてる点)

  • 以下のような番組の裏側を知ることができたこと。(どれもこれもいい話)
    • 共同テレビ小松さんが、NHK水高さんと飲んでいたときに番組の構想を提案して実現にいたった。
    • ボーッと生きてんじゃねーよ!」という決めゼリフも、その段階でアイディアとして出来上がっていた。
    • ただ、この決めゼリフについてはNHK内で「不適切では?」という慎重論に押されて却下されそうになったことも。
    • 着ぐるみチコちゃんを普通に撮影し、その映像に対して顔の表情を後からCGで重ねる技術があったからこそ出来た番組。
      • 制作の都合上、毎回同じスタジオで収録するのがムリだったため、「モーションキャプチャーの専用設備」などがなくてもCG合成できる映像技術が必要だった。
    • 着ぐるみ独特の「布でできた顔」の質感をCGで出すのに苦労したが、おかげで今もCGだと理解していない人もいる。そういう人はなおのこと「どうやって撮ってるの?」と不思議に思うらしい。
    • 番組スタート直後は、CGスタッフからチコちゃんに対して「(処理が大変だから)顔の前に手を出さないで!」と懇願していた。 
    • チコちゃんには「中の人など、いない」。(笑)
    • 人は誰でも「心」と「体」がバラバラになったりする。チコちゃんも同じ状況。(笑)
    • しかし、あれほどまで「心(声)体(動作)」がシンクロできるのは、名人技の域。
    • 土曜の「朝ドラ」後の時間帯は、長年にわたって報道番組枠だった。そこにチコちゃんの再放送を持ってくるのは、ちょっとした冒険だったが、勝算もあった。
    • いずれは生放送でもやれるようにしたい。
    • チコちゃんというキャラクターは、今や独り立ちして、活躍の幅をどんどん広げて人々に愛されるようになってきた。これからも長く愛されて番組を見てもらえるように頑張りたい。
  • 当日受付だったのに、全席自由だったこともあって、思いがけず前列でトークセッションが聞けた。
  • そして、何よりも「生の立体チコちゃん」を拝めたのが最大の収穫。

Not Good(イケてない点)

  • 受賞作品展の会場として、ちょっと都心から離れすぎでは?
  • 休日だったのに、そして無料なのに、あの程度の客の入りで大丈夫なのだろうか。
  • 審査部門が「アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ」の4つと知ったとたん、「そもそもメディア芸術って何?」という疑問に襲われるのは私だけか?
  • 芸術祭のコンセプトだけでなく、展示方法やイベント運営に至るまで、どこか「お役所のやる催し物」感が漂っていたかも。

Conclusion(まとめ)

  • もしかすると、アート鑑賞ではなく、「休みの日に、家族みんなで、お弁当もって、ピクニック気分で、子供が喜ぶ映像見せて、飽きたら芝生に寝っ転がる」という気構えで来れば、こんな楽しいイベントはないかもしれません。
  • なにせ、無料ですし。
  • 何はともあれ、チコちゃん、大賞おめでとう。

Link(関連サイト)

文化庁メディア芸術祭 - JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の 鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。

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