- 以前、「おうち時間による体重増加を解消すべく、ウェアなどを買い込んで散歩(ウォーキング)を始めた」記事を投稿しましたが、奇跡的に三日坊主で終わることなく、ほぼ毎日実行するようになっています。(我ながら驚いてます)。
- 「帰ったら汗だく」の季節から、気づけば「半袖ドライTシャツじゃ肌寒い」気候となり、コロナや自粛などお構いなしに、秋はどんどん深まっているようです。
- そんなわけで、先日開拓したウォーキングコースの途中で通過する公園から、秋を素描してみました。
Photos(公園の秋模様)
- 普段のウォーキングではApple Watchさえ装着していれば、アクティビティのログ記録に加えてコンビニでの買い物までが可能なのですが、この日はたまたまスマホも持参していたため、適当に何枚か撮影してみました。
- で、広くて樹木もたっぷりある公園の宿命がこちら。↓
10月なのにセミが鳴いていた。
昨日もこの公園を散歩してきたのですが、途中でミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきてさすがに驚きました。
夕方だったため、カラスや鈴虫の鳴き声が圧倒的ではありましたが、その中でミンミンゼミがたった1匹だけ「ミーンミンミンミン、ミー…」と懸命に鳴き続けていたのです。もう10月なのに。
9月中旬ごろまではこの公園でも鬱陶しいほど大量のセミが鳴いていたのでしょうが、昨日のオスのミンミン君(鳴くのはオスだけ)は、羽化するタイミングが大幅に狂ってしまったのでしょう。
ちなみにセミの一生は、以下のようなものらしいです。↓
- 夏にオスが懸命に鳴いてメスを呼び寄せ、交尾。
↓ - メスが木の皮のすき間などに産卵。
↓ - 翌年の梅雨の時期に孵化して幼虫になり、地面に落ちて地中へもぐり、木の根から樹液を吸って3年以上(種類によっては10年以上)の時間をかけてゆっくり成長。
↓ - 幼虫期を終えたものから夏に羽化して成虫に。オスは懸命に鳴いてメスを呼び寄せ、交尾。以下、ループ。
で、成虫になってからのセミの寿命は2〜3週間(長くても1ヶ月間)程度しかないそうで、その間にオスはメスと交尾して子孫を残さなければいけないわけですから、そりゃもうオスゼミ必死に鳴くはずです。
それにしても。
数年間も地下でじっと暮らし、やっと大人になって地上にはい出てきたものの、ほとんどの仲間はもうとっくに繁殖を終え、みんなお亡くなりになっている中で、すっかり薄寒くなった広い公園でたった1匹だけで(おそらく来るはずのない)メスを呼ぼうとミーンミンと鳴き続け、数週間後には(たぶん)目的を果たせないまま寂しく死んでいくであろうあのオスゼミの人生を思うと、なんかもう、切なくなってしまいます。
(これも一種の“上から目線”なので大きなお世話なのではありますが…)
Conclusion(まとめ)
「閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)」という句を詠んだのは松尾芭蕉さんですが、彼は、この切なすぎる“セミの一生”をどのくらい知った上で詠んだのでしょうか。
ここはひとつ、夏井いつきさんあたりに新たな一句をお願いしたいところです。
Link(関連サイト)
- 公益財団法人 東京都公園協会の情報サイト「公園に行こう!」サイト。↓
公益財団法人東京都公園協会
公益財団法人東京都公園協会の公式ホームページです。東京都公園協会が指定管理を行う都立公園、庭園、霊園の他、東京水辺ライン(水上バス)、緑と水の市民カレッジ、東京都都市緑化基金などの各事業、入札や採用などに関する情報を掲載しています。
- 横浜・こどもの国の「セミの種類と一生」ページ。↓
セミの種類と一生|こどもの国
こどもの国で見られる6種類のセミと、セミの一生について紹介します。
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